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松本清張短編全集(04) 殺意 光文社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2008/12/20 |
JAN | 9784334745202 |
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松本清張短編全集(04)
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松本清張短編全集(04)
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
松本清張の登場によって、推理小説は単に犯罪を描くだけではなく、犯行に至るまでのプロセス、動機が求められるようになった。と、言われる松本清張の功績をよく表しているのが、タイトル作の「殺意」。犯人が最後に語る殺人動機が秀逸。外から見るとありきたりで平穏な日常と人間関係にも、闇がある。...
松本清張の登場によって、推理小説は単に犯罪を描くだけではなく、犯行に至るまでのプロセス、動機が求められるようになった。と、言われる松本清張の功績をよく表しているのが、タイトル作の「殺意」。犯人が最後に語る殺人動機が秀逸。外から見るとありきたりで平穏な日常と人間関係にも、闇がある。 一方、他殺と自殺との違いはあるものの、ささいなことで自死を選んでしまう「箱根心中」。実は日常生活の中にも死は潜んでいる、という共通の作者の解釈。 生きていた人が死ぬ、という大イベントの理由がいい加減なはずじゃない。その頃の推理小説を読みながら、そんなことを考えていたのだろう。
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時代小説も、清張にかかればこんなに読みやすくなるのか。ひとつひとつ、読後の余韻に浸れる傑作がたくさん収録されている。
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『殺意』 M株式会社の営業部長・磯野の毒殺事件。死の直前、前川裕子が水を入れたコップを部屋に置いていた。その後部屋に入った者はいなかった。磯野宛に送られた試供品の薬。薬に入れられたと思われる青酸。前川裕子が発見した遺体。現場に駆けつけた同期の稲井課長。消えた試供品の薬。自分の父親と友人の関係から毒殺の動機に行き着く古瀬判事。 『白い闇』 仕事で北海道に向かった精一。そのまま行方不明になった精一を探す妻の信子。精一の従弟・俊吉に相談した信子。信子に精一に田所常子と言う愛人がいたことを告白する俊吉。俊吉の家に届く常子からの手紙。常子に会いに青森に向かった信子。精一の行方はわからないまま。常子の死。常子の兄・白木淳三の訪問。青森、仙台と俊吉と旅する信子。 『蓆』 領国に戻る金森候の随員・富高与一郎。江戸で過ごす最後の日々で夜鷹にはまりこみ病気をうつされる。結婚を控えた与一郎の絶望。金森候の列が遭遇した茶壺。将軍家威光をかさに尊大な態度をとる茶坊主たち。蓆から夜鷹を思いだし狼藉を働く与一郎。 『箱根心中』 従弟同士の健吉と喜久子。互いに結婚してはいたが生活に不満を持つふたりの箱根旅行。タクシーで移動中に事故に会い帰れなくなる二人。 『疵』 筑前に国替えになった黒田長政に臣従した木谷。長政の寵愛を良いことに出府を怠るようになる木谷。木谷を討伐しようと考える長政に重臣・平野から高月藤三郎が木谷を討つ秘策があると聞かされる。平野の娘をもらう約束をし木谷を討つ藤三郎。衆道を利用したことで長政の不興をかい出奔した藤三郎。平野娘を婚礼の夜に誘拐し逃げ出す。海賊になり疵をおった藤三郎を治療した医師。行方をくらました藤三郎。月日がたち黒田藩の武士が出会った老人の話。 『通訳』 吃りを持ち優秀な弟・宗武への嫉妬から性格を歪めていく徳川吉宗の嫡男・家重。女に溺れる家重。ある時家重の言葉を理解できる大岡忠光という者が現れる。通訳として重い地位になっていく忠光。ある日、ある大名から献上された雲丹をみて家重が発した言葉が分からず勘で喜んでいると答えてしまう。倉庫に残された雲丹。家重の本心。 『柳生一族』 上泉伊勢守に教えを受けた柳生宗巌と松田織部之助。宗巌の仕える筒井順慶が松田の主君を討った際にできた亀裂。豊臣秀長に使えている時に隠し田を密告され取り潰された柳生。密告の犯人は松田。柳生再興の為の動き徳川に仕え柳生再興に成功する宗頼。松田に対する復讐。柳生但馬守宗矩と名乗る宗頼。宗矩の息子・十兵衛の放浪。 『笛壺』 武蔵野の杉並木で回想する畑岡。大学で研究に明け暮れる生活に導いてくれた淵島先生。ある日突然気がついた淵島先生の正体に絶望する畑岡。妻を捨て貞代との同棲を始めるが…。
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