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日本海軍失敗の本質 元連合艦隊参謀が語る PHP文庫
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日本海軍失敗の本質 元連合艦隊参謀が語る PHP文庫

千早正隆【著】

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日本海軍失敗の本質 元連合艦隊参謀が語る PHP文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2008/12/03
JAN 9784569671451

日本海軍失敗の本質

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商品レビュー

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2024/11/12

2024/11/08千早正隆「日本海軍失敗の本質」 著者は元連合艦隊参謀 これだけの歴史が書ける教養人であるが、「戦争国家論」まではいかず、「戦闘の歴史」で留まっている。 軍人は戦争は出来るが、国家の経営はできない。 しかし日本では軍人が政権を持つことに国民の支持はあった。そして...

2024/11/08千早正隆「日本海軍失敗の本質」 著者は元連合艦隊参謀 これだけの歴史が書ける教養人であるが、「戦争国家論」まではいかず、「戦闘の歴史」で留まっている。 軍人は戦争は出来るが、国家の経営はできない。 しかし日本では軍人が政権を持つことに国民の支持はあった。そしてそのツケはキチンと国民に回った。 1.命運を決した3海戦 ①真珠湾攻撃 山本五十六のアイデア 作戦の価値は高く 戦術的にも大成功 しかし戦略・政略としては大失敗だった 米国の士気を削ぐどころか「開戦」に向けて結束を促した 戦略的にも米国海軍の攻撃能力を壊滅させるという狙いが徹底されるべき 軍事施設と燃料タンクの破壊が必要だった(米国モリソン博士) ②ミッドウェー海戦 歴史上希有な一方的敗北 暗号解読もあるが日本軍の慢心によるところ大 索敵の軽視 戦略目的の曖昧さー対空母攻撃or基地攻撃 爆撃の装填が変わるー空母の連携は?山口多聞だけ? 山本五十六と軍令部の対立 ただし組織上は軍令部 真珠湾攻撃を成功させた山本五十六の組織破壊 日本の歴史の中でこの辺りをキチンと総括すべき ③マリアナ海戦 待望の「艦隊決戦」の筈が大敗退!なぜ? 「あ号作戦」小沢治三郎中将vsスプルーアンス大将 米軍はサイパン攻撃を繰り上げ 10月→6月15日へ ☆日本はチームワークが欠如(モリソン博士)  空母艦載機と陸上基地航空部隊の連携無し  基地航空部隊のインフラ強化進まず ラバウル先行例 投入した戦力は最大 なのにほとんど伝わっていない 完敗だから 2.日本は「戦略構想が杜撰」 軍人には出来ないと思う 「油がない」→南方進出で資源確保 太平洋戦争開戦の理由はこれだけ そして国民300万人が死亡 こんな馬鹿な国家があるか! しかも戦争は始めたものの、その始末=終戦はつけられない 子供のケンカと同じ 3.戦略として不思議な事例 (1)ガダルカナル進出・空港建設   狙いは判る オーストラリアの孤立化  ただし最寄りのラバウルまでは1000kmもある  ガダルカナルを守のに莫大な犠牲 意味あったか? (2)アリューシャン列島進出 キスカ島(3000人) アッツ島(2800人) (3)太平洋諸島への攻撃・占領   どのような戦略意義があったのか 誰が判断して決めたのか   基地の構築、食糧・燃料など補給が大変   事実 敗戦とともにうち捨てられていく しかも大局に影響なし (4)国家戦略なく、軍事が独走・戦死の国民は消耗品扱い (5)日露戦争との違い 「国家の危機意識」「国家への責任感」喪失

Posted by ブクログ

2013/10/25

元連合艦隊参謀が語るだけあって、各戦闘における評価は信憑性があり公平だと思う。この本の特徴は、戦後米国側の資料や当時の司令官の証言から、各海戦や日本側の勇将弱将を総合的に評価をしている点があげられる。また、「組織論」に重きを置く有名な著書「失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公...

元連合艦隊参謀が語るだけあって、各戦闘における評価は信憑性があり公平だと思う。この本の特徴は、戦後米国側の資料や当時の司令官の証言から、各海戦や日本側の勇将弱将を総合的に評価をしている点があげられる。また、「組織論」に重きを置く有名な著書「失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫) [文庫] 」よりも、戦略・戦術面や日本海軍組織の思考回路からも多角的に分析している。

Posted by ブクログ

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