ひとつ目女

椎名誠【著】

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2008/11/28
• JAN: 9784163269504

商品レビュー

2011/04/05

「ひとつ目女」椎名誠
荒廃したファンタジー。土埃色。

シーナワールドの再来！との帯文句で、久々に期待して読みました。
どちらかというと心象描写のムードを醸し出していて、蠢く異世界はただの舞台。
エッセイ風だったり、ＳＦだったり、紀行文などが積み上がったところにある“物語”という感じで、椎名さんあらためていいなあと。
決して安いＳＦではないのよ。

あきらかに未完の状態で話が終わっているのですが、物語舞台として続編を読みたい程ではなかったかな。
それよかこっち系の物語をまだまだリリースしてほしい！という希望の方が強い！
そうそういない作家さんとしてまだまだ現役で頑張ってほしいです！(3)

2009/07/02

鶏脚戦争の果て、連合中国政府による大量生化学兵器により環境が激変してしまったユーラシア大陸を、らくだ探しを依頼された「おれ」は途中でひとつ目の女（結構不憫な運命。かわいそ過ぎ）や怪しい男と一緒に旅をしていく（なんのこっちゃ）。著者自身のこれまでの中国奥地の旅の経験が色濃く反映され、冒険譚というよりまるで異常ユーラシア大陸紀行のよう。激しい展開はなく、少し物足りない気もするがハードで淡々とした感じで話は進むのもいい感じ。臓器移植用の目玉屋の隣が、にぎわっているモツの煮込み屋という猥雑感も最高！

2009/06/26

シーナワールドの話だが、いまひとつ面白くなかった。
キャラが立たないというのだろうか、ひとつ目女もおれも何だかなぁという感じ。