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ちっちゃなエイヨルフ イプセン編02
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | メジャーリーグ/星雲社 |
発売年月日 | 2008/10/25 |
JAN | 9784434122880 |
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ちっちゃなエイヨルフ
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ちっちゃなエイヨルフ
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まだまだ余震が続いている不安な中、あまり元気の出ない本を読んでしまいました(笑)。ちなみに、この劇の劇場中継が放送されていたのを少しだけ見て、内容が気になったので購入しておいた本です。 アルメルスとリタという夫婦。旦那が嘘つきなら女房は我儘という最悪のカップル。どうでもいいような夫婦のやり取りのさなか、息子が事故に遭ったことを知る。そこで、二人の気持ちに変化が起きる。 もちろん、あからさまなハッピーエンドになるはずもない。読み終わえてみても、作者が何を言いたかったのか、いまいちよくわからない。出演者の少ない演劇によくあるパターンだ。しかし、ある種のムードが、確実に私の心の中に残った。 少しばかり長いあとがきがある。その中に、「生きるということは、間違いと罪を犯し続けることである。その果てしない闘いの果てに、永遠の眠りが待っている。そこにたどり着くまでの地獄めぐり、それが人生なのだ。」という一文がある。 そういう意味で言えば、紛れもなくアルメルスとリタは、自分たちの人生を生きているのだ。その人生の一部、生き様というのか葛藤というのか、それが描かれているストーリーだと思う。 舞台で見てみたい。
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イプセン4作目。今回は前回までのものと比べるとプロットの巧みさは薄れている気がする。イプセン晩年の作らしい。巻末の笹部氏の解説にもあるが、悲劇なのか喜劇なのか、確かに息子のエイヨルフが死ぬという残酷さは目を引くが、親である二人があまりにも身勝手すぎてバカバカしくなる。野鴨のメッセ...
イプセン4作目。今回は前回までのものと比べるとプロットの巧みさは薄れている気がする。イプセン晩年の作らしい。巻末の笹部氏の解説にもあるが、悲劇なのか喜劇なのか、確かに息子のエイヨルフが死ぬという残酷さは目を引くが、親である二人があまりにも身勝手すぎてバカバカしくなる。野鴨のメッセージとしてあった、人間は真実に耐えうるか、という問いかけがここにも流れている。おバカな夫婦は自らを正当化し、息子の死を何か意味があることのように慰め合う。自分の生き方、エゴを吐き出しているときは海の底のエイヨルフはどこか意識の外に飛ばされている。そういう風に偽りでもって二人は固く結ばれていく。何か光が見えたような結末も、そこにはもやがかかった朝のような不確かさと鈍い希望だけが見える。 しかしこのテーマは考えるほどに深淵である。何が偽りで何が真実なのか。道徳とは信仰とは。人間性とは。同じ事象の中にも二面性がある。 14/6/2
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