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自然な建築 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2008/11/20 |
JAN | 9784004311607 |
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商品レビュー
3.8
39件のお客様レビュー
20世紀とは、コンクリートの時代と言い切る。 確かに、コンクリートによって、建築は大きく変わった。 コンクリートという素材が、20世紀の都市を作り、国家を作り、文化を作った。 インターナショナリズムであり、グローバリズムであり、一つの技術で世界を覆い尽くし、 世界をひとつにする(...
20世紀とは、コンクリートの時代と言い切る。 確かに、コンクリートによって、建築は大きく変わった。 コンクリートという素材が、20世紀の都市を作り、国家を作り、文化を作った。 インターナショナリズムであり、グローバリズムであり、一つの技術で世界を覆い尽くし、 世界をひとつにする(グローバルスタンダード)にすることだった。 コンクリートは、自由さがあり、表層の自由も確保できる。 地震に強く、火事に強く、虫に食われない。 建築=コンクリート+お化粧。 自然な建築とは、場所と幸福な関係を結んだ建築のことである。 幸福な関係とは、景観に調和した建築というわけでもない。 存在と生産とは不可分で一体。何を作れるかにある。 場所を無視して、場所を超越することに、存在価値を見出した。 フランクロイドライト(帝国ホテル)は、ラジカルな建築とは、自然に根をはった建築なのだ。 日本の大工は、その場で採れた木材を使うのが良い。 ブルーノタウトが、桂離宮が、20世紀のモダニズムのそのさらに上に行く建築と評価。 「純粋で、ありのままの建築。心を打ち、子供のように無垢である。 タウトは、関係性という言葉に、苦しんでいた。 水の持つ水平性を実現する建築。 水面の光の粒子のダンス。 ルーバー(Louver)は、羽板(はいた)と呼ばれる細長い板を、枠組みに隙間をあけて平行に組んだもの。→格子。 石を切断することで、組積造による格子を作る。 →石の美術館。→透明な石の壁。→グラディエーション。 大谷石の格子。穴が空いていることによって、表情が変わる。均質ではない。 スクラッチタイル。 石と鉄で、織物を作る。 西洋の持つ透視図法と非透視図法。グラディエーション。 杉の木材の遠赤外線を使った不燃化によって、建築の可能性が増える。 竹を柱で使う。竹はそんなに強くないのをどう超えるのか? 万里の長城は、地形に負ける。自然に負ける。 隈研吾は、コンクリートを脱するものとしての 石、木材、竹、そしてガラスなどを駆使する。 格子をうまく使おうとしている。 しかし、自然とは何かが、まだ模索中のようだ。
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建築家っぽい口ぶり。「本音」を操るヤンキー性が存分に発揮されています。 ただ、確かにこの方の素材に対する不自然なまでの執念が与えた影響は大きいのかもしれない。
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20世紀を「コンクリートの時代」とはじめに位置付けた上で、その材料が象徴する「表象と存在の分裂」の精神を批判する。先端技術の合理性・自然素材の脆弱性を踏まえた上で、どのようにその分裂、非連続性の蔓延する状況を打開するかをテーマに、いくつかの筆者自身の建築について筆者の思考過程を辿...
20世紀を「コンクリートの時代」とはじめに位置付けた上で、その材料が象徴する「表象と存在の分裂」の精神を批判する。先端技術の合理性・自然素材の脆弱性を踏まえた上で、どのようにその分裂、非連続性の蔓延する状況を打開するかをテーマに、いくつかの筆者自身の建築について筆者の思考過程を辿る構成となっている。 表象と存在の二項対立を人工と自然、さらに先端と野蛮のそれへと敷衍させ、両者のコントラストではなくグラデーションによって建築的に融合を図ろうとする精神が一貫している。それはまた、「その土地にはその土地の材料を」という「職人気質」の具現化の試みでもある。 東京大学の外壁にスクラッチタイルを用いた内田祥三のエピソードは、大変身近に感じられ興味深かった。章立ては簡明で、筆者の丁寧な用語説明もあり、建築学に触れたことのない人も十分楽しめる。
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