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蘇我氏四代の冤罪を晴らす 学研新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 学習研究社 |
発売年月日 | 2008/11/20 |
JAN | 9784054039698 |
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蘇我氏四代の冤罪を晴らす
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
学生の時に学んだ日本史における蘇我氏とは、一言で言えば朝廷の権力を我がものにしようとした悪玉であった…が、果たしてそれは真実なのか、という問題提起により著された一冊である。 この一冊で、蘇我氏の評価が180度逆転する、という単純なものではないが、蘇我氏がどういう一族であったのか、...
学生の時に学んだ日本史における蘇我氏とは、一言で言えば朝廷の権力を我がものにしようとした悪玉であった…が、果たしてそれは真実なのか、という問題提起により著された一冊である。 この一冊で、蘇我氏の評価が180度逆転する、という単純なものではないが、蘇我氏がどういう一族であったのか、どういうかたちで朝廷と関わっていたのか、という歴史の授業では触れられなかったことを知ることができる。 なにより、この本を通じて思うのは、歴史というのも物語であり、そこには編纂者の主観が入ると言うこと。教科書的蘇我氏観にしても、筆者の蘇我氏観にしても。歴史に限ったことではないが、様々の資料を比較して、一方の考えに誘導されることなく、考察、理解をすることというのが大事であると感じた。 歴史や勉強が面白くなる観点を与えてくれる一冊であった。
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故黒岩重吾さんの歴史小説の影響で漠然と興味のあったテーマがそのままにタイトルになっていたので読んでみました。面白く読めて納得できる部分もあるのですが、断定的な表現ができるほどの根拠に乏しい部分も多々あります。冤罪は晴れませんでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
導入本としての役割りで見たなら評価できると思います。 確かに私が中学生だった頃の歴史の時間に習った「蘇我氏」は、 どちらかといえば権力を我が物にするがため、皇位継承を操作し、気に入らない大王までも殺害し、 という専横ぶりで習っていたような気がします。 結局「日本書紀」の解釈の影響なんですけどね。 著者も蘇我氏の地位回復をその日本書紀から導き出していますが、 書紀自体にそもそも信憑性の低い内容も多いわけで、推論の域を出ないような読後感。 しかし、非常に読みやすかったです。 蘇我氏が葛城氏の血筋にあたる豪族だった、という可能性のお話とか、 仏教信仰が、実は大王から委託されたスタイルだった、という内容とか、 聖徳太子も凡人だった話とか、 乙巳の変の首謀者が軽皇子(孝徳天皇)だったのでは?という話とか。 本当の意味での答えが分かる日なんて、きっと新しい歴史的資料が発見されない限りは、 不可能なのでしょうが、そもそもそういった一級品の資料が発見されること事態が不可能? 宮内庁管轄の未盗掘墳墓を発掘するしかないんじゃないかな、って思う。 645年の「大化の改新」は習ったけど、「乙巳の変」という言葉は教わっていない。 ★★☆☆
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