- 中古
- 書籍
- 書籍
服従の心理
定価 ¥3,520
990円 定価より2,530円(71%)おトク
獲得ポイント9P
在庫わずか ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2008/11/30 |
JAN | 9784309244549 |
- 書籍
- 書籍
服従の心理
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
服従の心理
¥990
在庫わずか
ご注文はお早めに
商品レビュー
4
29件のお客様レビュー
アイヒマン裁判を基にした、当時イェール大学教授のミルグラムが考案した心理学実験。 あらゆる階層、職業から選ばれた先生役の被験者が、学習者役(これはセミプロの役者)が間違える毎に電気ショックを与えていく、さらに間違いが加算すると電撃が強くなると言うもの。 苦しむ学習者を前に、どこで...
アイヒマン裁判を基にした、当時イェール大学教授のミルグラムが考案した心理学実験。 あらゆる階層、職業から選ばれた先生役の被験者が、学習者役(これはセミプロの役者)が間違える毎に電気ショックを与えていく、さらに間違いが加算すると電撃が強くなると言うもの。 苦しむ学習者を前に、どこで被験者が指示系統に対し異議、またはリタイヤを申し出るかを色々設定を変えて記録したもの。権威に対する服従がどのようになされたのか、正義の履き違え等わかりやすく書いてある。 「訳者あとがき」と「蛇足」は必読。
Posted by
有名な「アイヒマン実験」の本。 内容はなんとなくわかっている気がしているのだけど、一応、確認のために読んでおこうと思って、読み始めたが、これが想像以上に面白かった。 なにが面白かったかというと、実験が設定を変えていろいろなヴァージョンで行われていること、そして、単なる結果だけ...
有名な「アイヒマン実験」の本。 内容はなんとなくわかっている気がしているのだけど、一応、確認のために読んでおこうと思って、読み始めたが、これが想像以上に面白かった。 なにが面白かったかというと、実験が設定を変えていろいろなヴァージョンで行われていること、そして、単なる結果だけでなくて、実験中の被験者と実験者との会話とか、終了後のインタビューとかが収められて、単に人は権威のある人から命令されると残酷なことを簡単にやってしまういうこと以上のインプリケーションがありそう。 つまり、社会生活を送っていると、権威者との関係は常にあって、そこに自分の信念とまではいかなくて、自分の価値観が違って、葛藤すること、あるいは、それにも気づかずに無意識に従ってしまうこともある。 なんかとても身近で、かつ深いところにある問題に光を当てている。 ちなみに、この実験結果は、人間は暴力的な傾向をもともと持っているが、それは社会的に抑圧されているのだが、権威者がその規範を緩めると、人間は本性をあらわしてどんどん攻撃的になっていく、ということを示唆はしていない。なぜなら、電圧の強さを被験者がコントロールできるように状況設定をすると、ほとんどの人は、電圧をほとんどあげないという行動をとるので。 これはすこし希望がある話しだな。 だが、そう言う人も状況次第では、葛藤しながらも、権威にしたがってしまうわけで。。。。。
Posted by
アイヒマン裁判の衝撃から行われた、有名な「ミルグラム実験」の記録と考察。戦時や独裁体制下で人が人に対して突如として残酷な仕打ちができてしまうのはなぜか。ミルグラムは権威への服従という観点から、実験を通してその心理を明らかにしていく。 「学習者」(実験者が雇ったサクラ)が間違った答...
アイヒマン裁判の衝撃から行われた、有名な「ミルグラム実験」の記録と考察。戦時や独裁体制下で人が人に対して突如として残酷な仕打ちができてしまうのはなぜか。ミルグラムは権威への服従という観点から、実験を通してその心理を明らかにしていく。 「学習者」(実験者が雇ったサクラ)が間違った答えを回答した時に、被験者は「学習者」に電流を流すボタンを押す。誤答の回数が増えるにつれて、電圧も強くなっていく。流される電圧に合わせて事前に録音された「学習者」の叫びや懇願や苦痛の音声が流される(実際には電気ショックは与えられていない)。 実験の中断を求めながらも、被験者たちは実験者に促されると最大値の電気ショックを与えるに至る。集められた被験者たちが特別に攻撃性が高い人たちだったわけではなく、一度権威と服従の関係あるいは環境に陥ってしまうと、抵抗してそこから抜け出すことは簡単ではないことが示されている。 この実験は「アイヒマン実験」とも呼ばれることがあるが、著者はそれを望んではいない。権威に服従し、それによって他者に残酷な仕打ちができてしまうことはナチス・ドイツという特定の歴史的条件のもとで生じるのではなく、今もこれからも生じる可能性は常にあるからだ。
Posted by