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良い支援? 知的障害/自閉の人たちの自立生活と支援
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良い支援? 知的障害/自閉の人たちの自立生活と支援

寺本晃久, 岡部耕典, 末永弘, 岩橋誠治【著】

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良い支援? 知的障害/自閉の人たちの自立生活と支援

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 生活書院
発売年月日 2008/11/10
JAN 9784903690285

良い支援?

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商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2014/11/17

理論・学問などでなく、実際に障害のある人たちと生活の中で深くかかわった人にしか気づけない「介護」「介助」「支援」の本質というものが存分に語られている。 生半可な知識なんかでは到底たどり着けない境地。 介護だ法律だ自立だなんだかんだといろいろ世間では言われているが、結局は、たとえ...

理論・学問などでなく、実際に障害のある人たちと生活の中で深くかかわった人にしか気づけない「介護」「介助」「支援」の本質というものが存分に語られている。 生半可な知識なんかでは到底たどり着けない境地。 介護だ法律だ自立だなんだかんだといろいろ世間では言われているが、結局は、たとえ相手が重度の身体障害者であれ知的障害者であれ、つまるところ生身の人対人がどうやってお互いを補完し合いながら暮らしを営んでいくかということなのだ。それが「ピープルファースト」であり「セルフアドボカシー」ということにもつながっていくのだろう。 多摩市の市民団体、たこの木クラブ代表の岩橋誠治氏の章はことに魅力的で、別にお涙頂戴のストーリーでもなんでもないのに、泣けて泣けて仕方がなかった。きっと本当は日本中でこれができたら理想なのだろうな。 でも、現実は理想には程遠い。 障害者支援(という言葉も、本書を読んだ後ではいかにも胡散臭く思えてしまうという妙)に興味があるなら必読の書。

Posted by ブクログ

2011/07/08

とても考えさせられる本。小手先の支援ではなく本質をしっかりとおさえないといけないと気づかされる本。 地域支援者におすすめ。

Posted by ブクログ

2011/02/22

『良い支援』は、出たころから、ときどき借りては少し読み、全部は読みきらずに返しては、また借りて…というつきあいをしていた本だった。このたびようやく、てっぺんから最後まで、通しで読んだ。 「私たちに関することは私たちが決める」、言い換えれば「私たち抜きで私たちのことを決めるな」...

『良い支援』は、出たころから、ときどき借りては少し読み、全部は読みきらずに返しては、また借りて…というつきあいをしていた本だった。このたびようやく、てっぺんから最後まで、通しで読んだ。 「私たちに関することは私たちが決める」、言い換えれば「私たち抜きで私たちのことを決めるな」という、自己決定や当事者参画の流れ、そして「地域で生きる」というノーマライゼーションの流れが、障害者の「自立生活」運動にはある。 その大きな勢力だったのは「青い芝」なのだろう。「自立」とは、誰の助けも借りず自分でなんでも全部やるとか稼いでナンボということではなくて、自分で自分の暮らしや生き方を決めていくことなのだ、自己決定なのだと、つぎつぎに「自立」した人たちの姿は、自立の考え方をゆさぶり、広げたところがある。 ▼他方、そうした自立観=自己決定する自立という考え方においては、能動的な意思/意志と、それを伝える力が当事者本人に求められます。もちろん障害当事者同士の価値観の共有や力づけ(エンパワメント)が目指されるといったことはありましたし、いろいろな形での支援によって、あるいは経験の不足で失った能力や感情を取り戻すことによって、意思/意志を発見し伝えられるようになる。それは確認されるべきだと思います。ただその考え方が、現実には、知的障害/自閉の人たち─特に意思/意志を表明しにくい、「重度の」と言われる人、そして一般的な社会のルールにのれないために生きていくのが「大変になっている」人─が自立生活を始めることを難しくしている面もあるのではないでしょうか。(p.8、寺本晃久) この本は、「既存の知的障害者福祉(つまりハコを前提とすること)ではなく、自立生活運動の延長にある支援・介助とも重なり/けれども必ずしも同じではないような、「何か」を打ち立てられないか」と考え、これまでやってきたこと、言ってきたことを振り返り、次へつなげていくために一緒に考えたい、と書かれている。 どの章も、行きつ戻りつ、ゆっくりゆっくり読んだ。とくに6章の「当事者に聞いてはいけない─介護者の立ち位置について」(末永弘)が私にはおもしろかった。 「当事者主体だから当事者にきく」ということはどうなのか。「人に質問して考えをきく」というコミュニケーションの取り方のよしあし、その難しさ。あるいは、利用者・介護者の双方が介護制度という金銭を媒介として選んでいく、「時間で介護を買う/売る」という関係のあり方はいいのか。本人と介護者とコーディネーターとの関係。 こないだ『カニは横に歩く』を読んだときにも、介護とお金のことは、もやもや~と考えたが、やはり、お金が結ぶ関係のことをもやもや~と考える(これは働くこととお金として考えてもいいのかもしれない─私はお金があるから働くのか?とか) 「地域で生きる」というときの「地域」ってどこなん?というのも、久しぶりに思いだした。8章では障害者自立支援法にからんで、こう書かれていた。 ▼…もし「福祉」を測り「自由」の配分を決める「基準」をどうしても作らなければならないというのだとしても、それはやむを得ず、用心しながら、限定して、使われるものではなくてはならないといことでもある。そして、「話し合い」が成立する範囲というのが、「地域(コミュニティ)」のそもそもの定義であり、だから、これからは「地域福祉」、ということであったはずである。(p.256、岡部耕典) 私にとって、「話し合いが成立する範囲」は、どこらへんになるかなあと思う。そして、その範囲で、ともに生きる人たちは誰なのか。

Posted by ブクログ

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