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翻訳 その歴史・理論・展望 文庫クセジュ930
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翻訳 その歴史・理論・展望 文庫クセジュ930

ミカエルウスティノフ【著】, 服部雄一郎【訳】

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翻訳 その歴史・理論・展望 文庫クセジュ930

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2008/11/25
JAN 9784560509302

翻訳

¥385

商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2018/06/17

翻訳の理論書である。自動翻訳についてはもう古いと思うが、翻訳理論の基本的なわくぐみ、起点言語主義か、目標言語主義かということは動かないと思う。基本的に通訳や実用翻訳は目標言語主義だが、文芸翻訳は起点言語を生かしつつ、「他者性」を意識できるように、目標言語に訳せなければならんという...

翻訳の理論書である。自動翻訳についてはもう古いと思うが、翻訳理論の基本的なわくぐみ、起点言語主義か、目標言語主義かということは動かないと思う。基本的に通訳や実用翻訳は目標言語主義だが、文芸翻訳は起点言語を生かしつつ、「他者性」を意識できるように、目標言語に訳せなければならんということである。 翻訳の歴史、とくに聖書の翻訳思想にもくわしく、ヒエロニムスから「言葉ではなく意味を訳す」という思想があるのだが、17世紀のフランスやイギリスなどでは、「優雅な翻訳」の名のもとに、原文からの逸脱がはげしくなった。19世紀になると、こうした「不実な美女」に死刑宣告を行い、ドイツを中心に逐語的翻訳が増えていく。 20世紀になると、原文に「忠実」という、その「忠実」が翻訳者の「地平」(ガダマー)に左右され、唯一の翻訳はなく、翻訳の実際を観察しようというようになり、70年代から翻訳理論が登場する。 翻訳はコミュニケーションであり、言語の基本的な要素にかかわる大事な機能であるという指摘もみえる。グローバル化時代にあって、翻訳は文化の多様性を保証するたいへん重要な営為なのである。 漢文訓読は起点言語中心主義にかたよっており、翻訳をよむひとが使う言葉、ルターがいう庶民の口などは無視しており、それじしんエリート的・学者的な営為であろうと思う。もっと翻訳理論を学ぶべきだと思う。

Posted by ブクログ

2012/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

翻訳に関する理論的な題材が並んでいる。 翻訳は、そもそも機械には手に負えないという言い切りは疑問だった。 そもそも,自然言語自体の意思疎通が完璧でないのに,機械そのものの精度との差を大きく見積もりすぎていないだろうか。 日本において、ネットでの機械翻訳はものすごい量で実行されている。 文学は文化の翻訳が必要なので,文化辞書がなければ翻訳できない。 翻訳のための技術的な題材は見えたが、料理が見えない。 多くの題材を与えてくれたので、別の料理をつくるか、別の建物を建てるとよいかも。 翻訳は、社会的な営みで、意思疎通の道具であるということの具現化として,もう一歩前に進めるとよいかも。

Posted by ブクログ

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