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大前研一【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2008/11/12
JAN 9784062150262

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商品レビュー

3.7

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2024/06/27

(2008/12/23) ロシアから連想することは、日露戦争で東郷平八郎率いる連合艦隊がバルチック艦隊を破ったこと。その後太平洋戦争でソ連軍は条約を破棄し参戦、日本を攻めたこと、続いて北方四島を不当支配したこと、社会主義国で食品店には物が少なく、行列が出来ること。酒はウォッカで平...

(2008/12/23) ロシアから連想することは、日露戦争で東郷平八郎率いる連合艦隊がバルチック艦隊を破ったこと。その後太平洋戦争でソ連軍は条約を破棄し参戦、日本を攻めたこと、続いて北方四島を不当支配したこと、社会主義国で食品店には物が少なく、行列が出来ること。酒はウォッカで平均寿命が短いこと。米ソ冷戦が長く続いていたが、ゴルバチョフのグラスノスチと、ドイツベルリンの壁の崩壊をきっかけに資本主義が始まったこと、、、。ごくごく限られたイメージしかない。  決定的なイメージは「かえせ北方領土」。平和条約を結んでいない国だ。  大前さんはそんな古いイメージをいつまでも引きずっていると、プーチンの経済改革で発展の著しいロシアとのビジネスチャンスを逃すことになる。親日派のプーチンが一線に入るうちに、経済協力体制を結ぶべきだ、とおっしゃっています。  税率を一律にする一方、脱税するものを断じて許さないというプーチンのあめとむちの作戦で、アングラマネーを世に出し、経済発展を始めたロシア。石油採掘に成功し、輸出国となったロシア。このまだ発展途上の国に、日本のノウハウを提供し、協力体制を作らない手はないといっているのだ。北方領土の問題は島を奪われた人が現存している以上ないがしろには出来ないが、そのことだけのためにロシアという国と近づかないのはもったいないのだ。  北方領土、竹島問題、いずれもなんやかんやいって実効支配しているものが強い。ただ騒いでも何の効果もない。違う方法を考えないと問題は進展せず、しかもビジネスチャンスを逃すことになる。うまい手はないものか?「かえせ北方領土」と唱えているだけでは何も始まらない、ということをこの本を読んで改めて感じた次第。

Posted by ブクログ

2023/04/24

大前さんの論調は非常にクリアで書いてあることがわかりやすいのは好感が持てました。また私自身ロシアビジネスをやっていることもあり、ロシアに大きなビジネスチャンスがあることは心から同意できました。大前さんもそう思ってくれていたのかと思うと心強い面があります。 一方で論調が危うい面もあ...

大前さんの論調は非常にクリアで書いてあることがわかりやすいのは好感が持てました。また私自身ロシアビジネスをやっていることもあり、ロシアに大きなビジネスチャンスがあることは心から同意できました。大前さんもそう思ってくれていたのかと思うと心強い面があります。 一方で論調が危うい面もあると思います。大前氏は現地を自身の目で何度もご覧になっておられるとは思いますが、いかんせんロシアの統計をそのまま解釈している点が何か所もあり、これは危ないと思います。たとえば世論調査の結果。ロシアでは世論調査を実施する組織がいくつかありますが大前氏が引用しているのは明らかに政府寄りの機関であり、その時点で世論調査の信ぴょう性は疑わしい。またロシアの統計をくまなく見たことがある人ならご存知だと思いますが、ロシア政府が出している統計数値は精度が低いです。所得に関しても明らかに過小数値が計上されています。私個人の意見ですがロシアは学べば学ぶほど謎が深まるとても不思議な国で、クリアカットな解釈ができる国ではない気もしています。ただ大前氏の言うようにチャンスはあるということでロシアとの交流が深まればいいと思っています。

Posted by ブクログ

2022/03/20

2008年11月刊行。著者はMITの学生だった1970年代から40年近くにわたって、ソ連・ロシアを訪れ変貌を見続けていた。 当時のロシアは資源高を背景に政治的、経済的に影響力を高めており、「ロシア・ショック」と呼ぶ大きな衝撃の可能性が予見されていた。著者は、日本にとって「ロシアと...

2008年11月刊行。著者はMITの学生だった1970年代から40年近くにわたって、ソ連・ロシアを訪れ変貌を見続けていた。 当時のロシアは資源高を背景に政治的、経済的に影響力を高めており、「ロシア・ショック」と呼ぶ大きな衝撃の可能性が予見されていた。著者は、日本にとって「ロシアと経済の大交流で新しい繁栄を築く大きなチャンス」の時と記している。まさか14年後にロシアがウクライナ侵攻で世界経済から締め出されるという、さらに衝撃的な「ロシア・ショック」が来るとは思いもよらなかっただろう。 本書の後半で、この本の発行時点では12年後の未来にあたる「2020年の世界観」で語られているのは、「中国の暴走をいかに止めるか」が世界的なテーマとなった世界。「ロシアのEU化」の可能性が高いとしているが、現状の悲劇を目の当たりにすると、この世界線を見てみたかった。

Posted by ブクログ

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