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街道をゆく 新装版(13) 壱岐・対馬の道 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2008/11/01 |
JAN | 9784022644596 |
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街道をゆく 新装版(13)
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筆者旧知の唯一の対馬人であるという、青木さんという人も魅力的(勤め先の新聞社で司馬氏に『梟の城』を連載させた人で、かつての同僚でもある)だが、何と言っても壱岐の役所で働く須藤さんが印象に残る。一見仕事に無関係とみえる島の歴史に詳しく、それについて確固とした考えを持っている人で、筆...
筆者旧知の唯一の対馬人であるという、青木さんという人も魅力的(勤め先の新聞社で司馬氏に『梟の城』を連載させた人で、かつての同僚でもある)だが、何と言っても壱岐の役所で働く須藤さんが印象に残る。一見仕事に無関係とみえる島の歴史に詳しく、それについて確固とした考えを持っている人で、筆者は「(東京に)かれのような姿勢をもっている人が何人いるだろうか」と静かに感動している。公民館でもらった小冊子の「文章が簡潔で、具体性に富んでいる」のに驚いて編集後記を見ると、須藤さんの名がある。「『あなたがこの本をぜんぶ書いたのですか』と問おうと思ったが、やめた。わざわざきかなくても文体が一人のものなのである」という一文に、筆者の須藤さんに対する敬意が表れていて、何度も読み返したくなる。 一方で、壱岐と対馬で人情が大違いであるらしく、それを示す例として対馬のタクシー運転手がことごとく悪しざまに描かれていて可笑しかった。書いてしまった悪口をマイルドにするためか、珍しくその場面にだけ奥さん(恐らく『街道をゆく』の旅には頻繁に同行されているのだが、作中に登場することは稀)を登場させている。 しかし、戦前は映画を観るにも歯医者へ行くにも、対馬の人は釜山へ日帰りしていたという話に度肝を抜かれた。今もまだ「…?」という気持ちである。
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昔、まだ学生の頃、渡り鳥を観に対馬に行ったことがありました。 たしか北九州・小倉港からフェリーに乗って渡ったと記憶していますが、その途中、船内のtvが韓国の番組しか映らなくなりました。 対馬から韓国の島影が見えたと思います。 海岸に漂着したゴミ容器には、ハングル文字。 まさに国境...
昔、まだ学生の頃、渡り鳥を観に対馬に行ったことがありました。 たしか北九州・小倉港からフェリーに乗って渡ったと記憶していますが、その途中、船内のtvが韓国の番組しか映らなくなりました。 対馬から韓国の島影が見えたと思います。 海岸に漂着したゴミ容器には、ハングル文字。 まさに国境の島って感じでした。 そんなことを思い出しながら、この本を読み終えました。
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司馬遼太郎の街道をゆくシリーズは初めて読んだかもしれない。 農耕の壱岐と狩猟の対馬という明確な対立で描く軸がユニークである。古来から大陸との交流のルート上にあったこれらの島々は遣唐使や朝鮮通信使に出てくるのはもちろんのこと、弥生時代後期の遺跡からは同時期の他の遺跡が石器が出土して...
司馬遼太郎の街道をゆくシリーズは初めて読んだかもしれない。 農耕の壱岐と狩猟の対馬という明確な対立で描く軸がユニークである。古来から大陸との交流のルート上にあったこれらの島々は遣唐使や朝鮮通信使に出てくるのはもちろんのこと、弥生時代後期の遺跡からは同時期の他の遺跡が石器が出土しているところ、鉄器が出土している点で大陸の鉄がいち早く入ってきた場所であったことを伺い知れる。 対馬と釜山とは距離にして60キロ、晴れた日にはそれぞれの山が遠くに見える。今の対馬は韓国からの観光客が多いと聞くが、どのような島になっているだろう。
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