学び舎は血を招く(1) メフィスト学園 講談社ノベルス

メフィスト編集部【編】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2008/11/08
• JAN: 9784061826212

商品レビュー

2013/05/22

センチメンタルだけ読みました。
瀬尾かっこいいよ瀬尾ぉ…！！瀬尾が目的だったので読めてよかったです。いつにもまして難しい日本語を駆使していましたね。学生運動はすごい理解が困難だったんだけどこれその世代ならするっとわかったりするのかな

2012/05/16

なかなかに濃いメンバーのアンソロジー。竹本さんと古野さん以外は初読だと思う。ミステリっぽくないのもありましたが、メフィストっぽいアンソロだと思います。

2010/10/23

雑誌メフィストに連載されていた学園アンソロジー。

最近のメフィストはどんな傾向にあるんじゃろう？
敢えて読んでみた事がない作家さんが集まった本を読んでみましたー。

服の肘の部分についた謎の黒い汚れから、素晴らしい文章を書く謎の卒業生の話に発展させていく「世界征服同好会」（竹本健治）

学園祭で起こった屋上転落事故は、ある人物が引き起こした殺人だった？有名ミステリ作家を母に持つ女子中学生が謎解きする「殺人学園祭」（楠木誠一郎）

安保反対運動にその身を捧げる学生たち。特高幹部を父に持つサネこと二条は、ある筋からスパイと目されていた。しかし彼自身は、自らの中に湧き上がる二つの感情に揺らいでいて・・・。そんな緊張が高まる中、爆弾テロにより指導者葛篭キョウタが殺される。果たしてその犯人とは？「敲翼同惜少年春（センチメンタル・レヴォリューション）」（古野まほろ）

売春グループを作り上げた仲間の一人が殺された。秘密のメモを書き込んだ手帳を探しにきただけだったのに、夜の校舎で彼女が殺されたのはなぜなのか？「闇に潜みし獣」（福田栄一）

窒息ゲームに熱中する鴨ちゃん、その友達のチョコと遊姫、そして鴨ちゃんにしか見えない沢地さん。入れ替わり立ち替わり話すその話の内容から見えてくる、少女の残酷さと悲しい復讐「かものはし」（日日日）

弁論を学ぶ学園に赴任してきた能瀬教諭。彼にいきなり出題されたのは〈テレポーテーションが現実に可能であることの証明〉〈海を山に、山を海に変えられることの証明〉〈サンタクロースがほんとうにいることの証明〉という３問の難問だった「パラドックス実践」（門井慶喜）

以上の６編です。

オチは読めるんだけど、それでも楽しく読める竹本作品と、独特の雰囲気で酔わせる古野作品が面白かったかな。
福田作品も犯人が以外でよかった。
楠木作品、ブログで人を操る○○が、奨学金について全く無知だったってのがいまいち納得いかず。
日日日（あきら）作品は・・・、うーんライトノベルの域を出ないなぁ。
門井作品も論理がこじつけっぽいかな、もっとあっと言わせる内容にしてほしかった。

竹本さんの話が好みだったので、他の作品も読んでみようかな～。