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駈け出した死体 ハヤカワ・ミステリ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 1989/12/31 |
JAN | 9784150702113 |
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駈け出した死体
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
やっぱり、法定場面が多い方がペリー・メイスンシリーズはおもしろいですね。 いつも依頼人はややこしいんだけど、今回は珍しくおとなしい依頼人です。脇のおばさんがその代わりにうるさいけど。
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死んだはずの人がパジャマのまま窓から走って逃げたとしたら、そんなバカなと思うけど、もしそうなら替え玉を考えるのが普通だと思う。あるいは、死亡宣告をした医者を疑うか。物語がホラーとかファンタジーじゃない限り、そのあたりに話を持っていくことになるのだろうと、とりあえず予想していくのが...
死んだはずの人がパジャマのまま窓から走って逃げたとしたら、そんなバカなと思うけど、もしそうなら替え玉を考えるのが普通だと思う。あるいは、死亡宣告をした医者を疑うか。物語がホラーとかファンタジーじゃない限り、そのあたりに話を持っていくことになるのだろうと、とりあえず予想していくのがミステリ・ファンだと思う。 この小説は、たしかに死体になったはずの夫が駆け去ってしまった事件である。死因に毒殺の疑いがあって、遺産相続が絡んでいて、その他細かい謎がうんとちりばめられている。弁護士メイスンは、例によって好奇心と義侠心の入り交じったものから事件のど真ん中に飛び込み、例によってかなり厳しい状況に陥る。 絶体絶命の状況を、メイスンが口先だけでどうやって切り抜けるか、ってのが大きな見せ場で、それがふたつある。もしかしたら裁判のシーン以上にすごいんじゃないかと思いながら読んだ。いってみれば、足下に火の付いた吸いかけのタバコが落ちていて、ポケットの中にライターがあって、横の机の引き出しに封を切ったタバコの箱があって、まわりには人っ子一人いなくて、それでも僕は吸ってません!と言い張るような感じである。(あんまりいい例とは言えないけど) それほど凝ったトリックがあるわけでもなく発想も自然なので、細かい手がかりや謎をきちんきちんと考えれば、ちゃんと真犯人が予想できる程度には本格ミステリである。ただし、実際に読んでいると、いちいち立ち止まってきちんと考えているほど、事件はゆっくり進んでくれない。あちこちと飛行機で飛び回り、大勢の人に会い、絶体絶命のピンチをくぐり抜け、ライバルの挑戦を受け、大忙しなのは、読者も登場人物も同じだ。その中で、きちんと「ひっかかるべきところにひっかかっている」メイスンはさすがでる。 いつも敵役の検事さんだが、今回の検事はメイスンに好意的だ。いわば、裁判という場を利用して、メイスンと共同で真相を探っているような感じである。ちょっと異色。すごくいい感じの人に描かれていて好感は持てるけど、やっぱりこのシリーズは、びしびし戦ってくれた方がおもしろい、
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