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名探偵ホームズ 赤い文字の謎(1)
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名探偵ホームズ 赤い文字の謎(1)

アーサー・コナン・ドイル(著者), 阿部知二(訳者)

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名探偵ホームズ 赤い文字の謎(1)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 1982/01/01
JAN 9784591012345

名探偵ホームズ 赤い文字の謎(1)

¥330

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2021/09/24

二次創作物がたくさんあるせいもあっておおもとの原作を読んだことが無かったシャーロック・ホームズのシリーズ、時代設定を現代に置き換えてBBCが製作したドラマシリーズを観たことをきっかけにして、いよいよ読むか!ととりかかりました。地元の図書室にあった児童向けの全集で読み始めました(そ...

二次創作物がたくさんあるせいもあっておおもとの原作を読んだことが無かったシャーロック・ホームズのシリーズ、時代設定を現代に置き換えてBBCが製作したドラマシリーズを観たことをきっかけにして、いよいよ読むか!ととりかかりました。地元の図書室にあった児童向けの全集で読み始めました(それぞれの作品のページ数と全集一冊ずつのバランスの関係で公表された順序が多少入れ替わっている場合もあるようです)。ドラマが大胆に改変しながらも原作の本質に敬意をもって忠実に再編しているという評判を実感しながら、大変面白く読了。昭和の少し固い感じのお行儀のよい翻訳文が時代劇のような雰囲気で良く合っています。シャーロックが唯一無二で他に類を見ない存在というのが良くわかりました。いま読んでもその個性が際立っていてどうやってこういう人物を思いついたのか、不思議です。(おそらくは)ホームズ・シリーズの人気の影響もあり、日本の推理小説は犯罪のトリックと種明かしに重点が置かれていてなぜそういう極端な行為に至ってしまったのかという動機についてが軽んじられて(ものによってはほぼ無視されて)いるように感じられ、それが物足りなく思っていたところ、アガサ・クリスティの作品に出会って動機の人間ドラマがたっぷり描かれつつトリックも秀逸で夢中になって読んだことを思い出しました。そして翻訳ミステリを好んで読むようになったのですが、途中で二木悦子さんの作品を読んで、日本の作家さんでもこういう動機をきちんと丁寧に描く人が居るのかと感動して『猫は知っていた』をはじめ、他の作品もいろいろ読んで、以来、日本の作家の推理小説も読むようになったのでした。(だいぶ脱線しましたが)トリックばかりに凝って人間ドラマを軽視する傾向の主たる要因になった(と私が思い込んでいた)ホームズシリーズですが、本家本元は(短編はともかくとして)動機もしっかり書き込んでくださってあり、今まで読まずに居て勝手なことを思っていてすみませんでした、と反省したりもしました。まだ何冊もあるので楽しみです。映像作品を先に観てから原作を読んで大いに楽しめる、という経験は『カラー・パープル』と『遠い夜明け』以来かもしれません。

Posted by ブクログ

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