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堀江敏幸【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2008/10/31
JAN 9784104471041

未見坂

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商品レビュー

3.9

22件のお客様レビュー

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2022/09/27

9編の短編集。 誰かの日常を覗いた様なそんな話の数々だが、やはり文章が素晴らしい。 優しい中にもヒヤッとする場面があったり、終わりもあれっ?な話もありつつなんとなく繋がっている事もだんだんわかってきたりして面白い。 日本のどこかでこんなことあるのかなぁ〜と思ってしまう。 プリン...

9編の短編集。 誰かの日常を覗いた様なそんな話の数々だが、やはり文章が素晴らしい。 優しい中にもヒヤッとする場面があったり、終わりもあれっ?な話もありつつなんとなく繋がっている事もだんだんわかってきたりして面白い。 日本のどこかでこんなことあるのかなぁ〜と思ってしまう。 プリンと消毒液がよかった!

Posted by ブクログ

2022/01/01

 図書館で見かけるとなぜかつい手に取ってしまう堀江敏幸氏。読み始めると、中学生の頃、背伸びして村上春樹氏の作品を読んでいたときのような落ち着かなさというか、自分自身の未熟さを痛感して怯んでしまうのだけれど、そのちょっと無理をしているような心もとなさがどうも病みつきになっているよう...

 図書館で見かけるとなぜかつい手に取ってしまう堀江敏幸氏。読み始めると、中学生の頃、背伸びして村上春樹氏の作品を読んでいたときのような落ち着かなさというか、自分自身の未熟さを痛感して怯んでしまうのだけれど、そのちょっと無理をしているような心もとなさがどうも病みつきになっているようで、今回も懲りずに借りてしまった。前に読んだ『燃焼のための習作』は、作品が持つキーンと研ぎ澄まされたような静謐な空気感に耐え兼ねてところどころすっ飛ばして読んでしまい、読了後にどうしてももったいないような気持ちに陥って慌てて読み直す、という阿呆なことをした。今作は短編集なので、好きだなあと思うものはじっくりと、そうでもないものはさらっと読んだ(要するにまたところどころすっ飛ばしている)。  最後の『トンネルのおじさん』がすごく好き。家庭に生じた不具合の解決のため、夏休みのあいだ田舎の親戚に預けられた少年。突然現れた家族以外の大人と同じ時間を過ごす中で、いつもとは違う日常に気付けば没頭している。大人が気を遣って何か特別なことを用意しなくても、子どもは勝手にいろいろなことを感じて、考えて、成長していくんだなあと。私も幼い頃の記憶として実感があるけど、田舎のおじちゃんとかってほんとなんもしないよね。ただ一緒にいるだけというか。その中でなんか勝手にやっとけよ、っていう態度に最初はめっちゃ戸惑うんだけど、そのうち慣れてくると、大人に構わることなくぽんとそこにいるだけの状態が不思議と心地良くなってきて、周りの謎の大人たちをじっと観察してみたり、くっついて回ってみたり、そのうち鬱陶しがられたりして、でもなんか本気で嫌がっているわけじゃなさそうだぞ、まだ大丈夫だな、みたいな。それでそんな生活に慣れてきた頃に突然また親が迎えに来たりして、家に戻るとまたあらゆる方向からこれでもかってほどに構われる生活が再開して、まあ明確にやるべきことや答えるべき質問があって楽っちゃ楽なんだけど、面倒っちゃ面倒だな、みたいな。子どもながらにそういう感覚があったような気がする。  あと堀江さんの作品が好きな理由のもう一つが、フォント。この本も良かった。これで書けば私のしょうもない駄文なんかもわりあいそれなりの感じに仕上がるんじゃないかと思うくらい、本当に素敵なフォント。

Posted by ブクログ

2013/06/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編。 田舎町。 年老いて行く街の人たち。家庭の事情で一時的に田舎の親戚の家へと身を預ける子供。 開発が進んで行こうとしている最中。移りゆく時代と共に。 友達と見た鉄塔。 部下に物をあげずにはいられない上司。 祖母の家で見た父との夢。 床屋での噂話。 幽霊バスの思い出。 プリンと親族のこと。 入院中の母の代わりに店番をするようになった友達の姉。 父の職場の部下と街の変化。 叔父の家で過ごす夏。 途中から似たような地名?やら噂話に、ああこの短編は繋がりがあるんだとやっと気づいた。 哀愁漂う感じの、優しい雰囲気。 落ち着いている文章は、大人向けだよね〜。 中学の時に読もうとして挫折したことがあるけれど、私もこんな成熟した小説を読めるようにったんだね…しみじみ)^o^(

Posted by ブクログ

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