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アーキテクチャの生態系 情報環境はいかに設計されてきたか
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | NTT出版 |
発売年月日 | 2008/10/27 |
JAN | 9784757102453 |
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アーキテクチャの生態系
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商品レビュー
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かなり面白く読むことが出来ました。 「アーキテクチャ」というものを分かり易く解説した一冊です。 文化は「場」に依存します。 そこで出来ることしか、文化として熟成することが不可能だからです。 そして、ITという世界に於ける場というものが「アーキテクチャ」です。 つまり、その「場」...
かなり面白く読むことが出来ました。 「アーキテクチャ」というものを分かり易く解説した一冊です。 文化は「場」に依存します。 そこで出来ることしか、文化として熟成することが不可能だからです。 そして、ITという世界に於ける場というものが「アーキテクチャ」です。 つまり、その「場」で何が起きるのかは、「アーキテクチャ」によって決定されると言っても過言ではないのです。 それくらい重要な概念にも関わらず、あまり重視されていないというのが現実だと思います。 本書は、その実例を提示していきながら、アーキテクチャが及ぼす影響というものを紐解いていきます。 ITというのは。その特性上、どうしても特殊なものとして捉えられがちです。 しかし、そこで行われている営みは、これまで行われてきたものと、それほど大きな違いはありません。 単に、その「場」を形成する前提となるものが、これまでの「場」とは違っているという、ただそれだけのこと。 つまり重要なのは、この新しい「場」だけをピックアップして論じるのではなく、過去との対比として検証していく事だと思います。 本書は、アーキテクチャという概念を主題に置くことで、新しい場の特性を見事に抽出して見せてくれています。 あとは、その特性を過去と対比し、より適切な方向性を見出していくことが重要だと思います。 その過程を経ず、単に新しいものとして枠を作成していくことは、いずれ取り返しの付かない断絶を産み出すことになる。 いまでも既に、その兆しは見え始めてきていると感じています。 ウェブは、「世界」を変えるためのツールだと思います。 その事を忘れてはいけないと思うのです。 変えるために必要なことは、そこが「自由」であるということです。 「慣習」には、本当の意味で人を縛り付ける力はありません。 しかし、それが法となり、アーキテクチャとして浸透してしまったとき、それは人を縛り付けます。 その為には、その「場」にいる人たちの自覚が重要になってきます。 自分たちの自由を守ることが出来るのは、自分たちしかいないのですから。 その自覚を得るためには、アーキテクチャというものを理解することが重要だと思います。 ここまで利用者が増えてしまうと、もはや明示的に統制を取ることは難しいでしょう。 しかし、優れたアーキテクチャを導入することによって、暗黙的に統制を促すことは可能です。 弱者を詰るのではなく、弱者を生み出さないような仕組みを構築すること。 それが、世界を変えるということだと思いますし、先駆者たちの使命だと思います。 literacyの有無を問題にするのではなく、literacyが不要となる社会を形成するべきなのです。 本書を読むことで、既存サービスを支えるアーキテクチャの概要は理解できると思います。 それを踏まえて、「次」を考えることが大切なのでしょうね。
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日経ビジネスオンラインで紹介されていたのを見て手にとってみた。2ちゃんねるを論じて日米比較文論まで。アーキテクチャという軸でていねいに考証を積み重ねてウェブ文化の見取り図をすっきり示してくれる。 第2章のグーグル論まではふつうと言うか、いろんなところで聞いた話であるが、第3章の...
日経ビジネスオンラインで紹介されていたのを見て手にとってみた。2ちゃんねるを論じて日米比較文論まで。アーキテクチャという軸でていねいに考証を積み重ねてウェブ文化の見取り図をすっきり示してくれる。 第2章のグーグル論まではふつうと言うか、いろんなところで聞いた話であるが、第3章の2ちゃんねる論からどんどん面白くなってくる。フェースブックやブログに代表される米のウェブ文化は、自立した個人によるオープンな文化。コミュニケーションの内容に価値がある。一方、日本は2ちゃんにしてもミクシィにしても、どちらかと言うとクローズドで匿名性が高く、コミュニケーション自体が目的化した毛繕い型。思えば勤めている会社の組織も、個人の名前は組織の看板の裏側にあって出てこない、匿名性の高い文化であるように思える。 ウィニーの勝手にファイルを共有してしまう仕様は、フリーライダー問題への解決策だと。これまでもやもやしていたことが腑に落ちた。ツイッターやニコニコ動画は、時間をコントロールするアーキテクチャとして整理される。ケータイ小説の読み込み方も面白い。 文体というか、論述のスタイルが下條信輔に似ている。他ではあんまり見ない気がするが。
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珠玉の一冊。この本の最大の発明は、当時メディア分析といえば、メディアに掲載・アップされるコンテンツ分析か、それを利用するユーザー分析が中心だった所に「アーキテクチャ」という概念を導入したこと。それにより、メディアそのものの仕様・設計自体が分析対象となり、より本質な分析が可能になっ...
珠玉の一冊。この本の最大の発明は、当時メディア分析といえば、メディアに掲載・アップされるコンテンツ分析か、それを利用するユーザー分析が中心だった所に「アーキテクチャ」という概念を導入したこと。それにより、メディアそのものの仕様・設計自体が分析対象となり、より本質な分析が可能になった点だと思います。 ユーザーの振る舞いやコンテンツは、そもそもWebサービスがどう設計されているかによって当然変わってくる。だからこそ、アーキテクチャそのものを分析対象にすることいは価値がある。このことが当時メディア系の学部生だった自分にどれだけの可能性をあたえてくれたか。 特に、疑似同期を始めとしたアーキテクチャによる、メディア内における"時間"に対する考え方が分析の幅を圧倒的に広げたと思うし、そこに着眼したこと。濱野さんならではの分析の真骨頂だと思います。 10年も前の本になるので、取り扱われているサービス自体は古いものになりますが、アーキテクチャ自体を分析対象にすること、時間の取扱をどう考えるかに着眼すること、このことは現在でも有効だと思います。 いまの流行りのメディアがなぜヒットしているかを、単なる時代論・ユーザー論だけでは片付かずに、どういうアーキテクチャの設計がそのメディアの盛り上がりや、ユーザーの振る舞いを生んでいるかを捉えることには価値があると思います。
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