アルブレヒト・デューラー

J.バーガー(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本洋書販売
• 発売年月日: 2005/11/01
• JAN: 9784887832862

商品レビュー

2024/05/19

デューラーの作品がまとまって楽しめる。
精巧なデッサンに、作者が中世の人であることを忘れる。
動物や人体のデッサンに引き込まれるが、風景を見る目にも驚かされる。

2011/06/18

アルブレヒト・デューラー。1471年－1528年。ほぼ500年前の画家。
レオナルド・ダ・ヴィンチの20年後に生まれた。

素人の自分が言うのもなんだが、ものすごいデッサン力・技術の絵なのだと思う。すごい、の一言。
透徹した眼で描かれた絵の数々。意地が悪いほどの対象の捉え方からは辛辣な人物だったのではないかという印象を受ける。
人体の理想的なプロポーションを追い求め、手のスケッチも数多く残している。

本書は冒頭のエッセイのみ和訳で、後は英語。なので、絵の表題の和名はわかりません。
母親の肖像画、トウヒ（spruce）のスケッチ、インスブルックのスケッチ、キリストのローブ、使徒の踵、泣くケルビム、祈る手、ブッポウソウ（blue roller（Corracias gerula））の羽根の水彩画が特にすごかった。

グラフィックな「Ａ．Ｄ．」のサインが印象的。ちょっと鳥居を連想させる。

表紙の野うさぎは５００年前からずっとふかふかの毛皮で座ってるんだ。何だか不思議。