1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

眠れるスフィンクス ハヤカワ・ミステリ文庫

ジョン・ディクスン・カー(著者), 大庭忠男(訳者)

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

定価 ¥880

¥825 定価より55円(6%)おトク

獲得ポイント7P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 1983/08/22
JAN 9784150703660

眠れるスフィンクス

¥825

商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2021/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読後の今になってこの題名の示唆する意味が仄かに立ち上って来て、カーもなかなかやるな、とちょっと心地良い余韻に浸っている。前回読んだ『疑惑の影』のようにこちらも毒殺物だが、それに加え、密室の中で重い石の棺が独りでに開くというクイズみたいな謎があり、カーの味付があちらよりも濃い。 事件は小粒だが、今回はヒステリー症という病例を上手くトリックに盛り込み、物語に二面性を持たせているところを高く買う。 こういう一見、何の変哲もなさそうな事件なのに何かがおかしいというテイストがセイヤーズを髣髴とさせており、カーの中でもちょっと珍しい部類に入る。しかもこれが冒頭述べたようにこの謎めいた題名の意味を徐々に腑に落ちさせる所もカーらしくなく、手際が良い。 二番目の石の棺が自然に持ち上がるトリックは大方予想がついた。昨今の推理マンガによく取り上げられる類いのもので、ある意味、このマンガの原作者のルーツかもしれない。 途切れがちな読書であったが、それなりに愉しめた。 云いなおせば、通常であれば星4ツ物であったかもしれない。読んでいる最中は結構キツイ所もあったが。 じわじわ来るこの読書の悦楽が僕にそう思わせる。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品