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虚栄の市(訳:三宅幾三郎)(6) 岩波文庫
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虚栄の市(訳:三宅幾三郎)(6) 岩波文庫

ウィリアム・メイクピース・サッカレー(著者), 三宅幾三郎(訳者)

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虚栄の市(訳:三宅幾三郎)(6) 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 1940/07/01
JAN 9784003222768

虚栄の市(訳:三宅幾三郎)(6)

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2026/08/31

前巻から引き続き、貧窮生活から抜け出たアミーリャの幸せな日々。 それは、彼女の夫だったヂョージ・オズバンがもたらしたものではなく、ドビン少佐の今までの数々の好意による行いからだということが、ようやくアミーリャに伝わったのだ。 そういった意味では、老オズバン氏が死の直前に彼女に詫び...

前巻から引き続き、貧窮生活から抜け出たアミーリャの幸せな日々。 それは、彼女の夫だったヂョージ・オズバンがもたらしたものではなく、ドビン少佐の今までの数々の好意による行いからだということが、ようやくアミーリャに伝わったのだ。 そういった意味では、老オズバン氏が死の直前に彼女に詫びをいれたのは幸いだった。 しかし、それでもなお、アミーリャのドビンに対する態度はいかがなものかと思わざるを得ない。 たかが人よりずぬけて背が高く、顔が不細工で、手足が大きすぎるからと言って、自らの恩人をそうまで軽んじるか? アミーリャよ、あんたは善い人なのではなかったのか? そしてレベッカの方は、過去の悪行の報いと本人の怠惰な性格ゆえに、落ちるところまで落ちてしまう。 彼女の過ちは、倫理観の持ち合わせがなかったのは別として、周囲の男どもを軒並み手なずけた時に、女性陣に対してフォローを怠り、すべてを敵に回してしまったことだ。 片方が上り調子の時は片方が落ちぶれる。 レベッカとアミーリャの人生が、ひょんなことからまた交差した時、アミーリャはレベッカをとりドビンと決別してしまう。 作者がアミーリャのことを、ずっと愚かだと言っていたが、今回はまさにその通り。 しかし失ってはじめてわかる、ドビンの存在の大きさ。 レベッカは、ヂョージが彼女に当てたラブレターを見せ、アミーリャが彼に捕らわれる必要がないことを教え、彼女の背を押してやったのだが。 愚かなアミーリャは、ドビンを得ると同時にレベッカと決別。 アミーリャたちはクローリー家の近くに住み、彼らと親しく付き合うが、レベッカのことはガン無視。 レベッカはアミーリャの兄のヂョスの面倒をみつつ、金づるとして利用。 結局ヂョスの死後、アミーリャともどもレベッカも彼の遺産を相続する。 時が過ぎ、貧しい人たちのための慈善小間物市でレベッカが売り子をしているのを見て、 逃げるようにその場を去ったのはアミーリャたちの方だった。 アミーリャは悪いことは一切していないが、何事に対しても受け身で、自分と子どもの生活ひとつ、誰かの世話にならずにはやっていけない。 レベッカは悪いこともたくさんしたし、敵もたくさん作ったけれど、自分の力で生きてきた。 語学、領地経営のノウハウ、歌、ピアノ、料理、ダンス、絵、彼女の才能はもって生まれたものもあるだろうけれど、努力のたまものだって相当にある。 社会の底辺で生まれ育ったからこそ、上流社会への憧れと、見返してやりたい気持ちが強すぎたのであって、最初っからヂョスと結婚していたら、結構いい奥さんになったかもしれない。 愛情はなかったかもしれないけれど。 旧仮名遣いには読むのに苦労させられたし、時代的な偏見など突っ込みどころは多かったけれども、楽しい読書でした。

Posted by ブクログ

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