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羊の歌 わが回想 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1968/08/20 |
JAN | 9784004150961 |
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羊の歌
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商品レビュー
4.2
19件のお客様レビュー
遠くはないけど近くもない、厳しい時代を生きた人々に思いを馳せた。 「私にとっての焼け跡は、東京の嘘とごまかし、時代錯誤と誇大妄想が焼き払われたあとでもあった」
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1919年に生まれの評論家、作家、医学博士。前から気になり読んだ。加藤は生まれながらにしてヒューマニズムを身につけていた。 この本は生まれて8月15日のポツダム宣言受諾の日までの自伝です。戦前、軍国主義を嫌悪し太平洋戦争を覚めた眼でみていた。12月8日の開戦の日、新橋演舞場で...
1919年に生まれの評論家、作家、医学博士。前から気になり読んだ。加藤は生まれながらにしてヒューマニズムを身につけていた。 この本は生まれて8月15日のポツダム宣言受諾の日までの自伝です。戦前、軍国主義を嫌悪し太平洋戦争を覚めた眼でみていた。12月8日の開戦の日、新橋演舞場で文楽を観てたと言う。医者の家庭に生まれ、日比谷の一中、一高、東京帝大医学部を出たエリートだけど文学に親しみ多くの本を読んで高校大学で沢山の後に有名になった文学青年と交流している。フランス文学に傾倒した話、祖父が明治の始め軍人になり、後に実業家でひとやまあてたが事業が不振になり身を落としていくが、父が東京帝大出のやはり医者であったが帝大の学者から渋谷で開業したが日本のエリート、セレブを患者にしたがあまりはやらなかったと書いている。戦後9条の会などで平和を訴えてきた文化人の戦前戦中の日本の状況を織りまぜて、一つの青春記です。 これから8月15日以降の戦後から日米安保までの続編を読もうと思います。
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羊の歌 加藤周一 1945年を今の自分と同い年で迎えた加藤周一の回想録。東大医学部卒の医学博士ながら、文学を中心に評論の世界でも有名な加藤周一が生まれてから終戦までを回想した自伝である。一高→東京帝大の日本における超エリートかつ実家も渋谷の開業医という加藤の並々ならぬ人生の前半...
羊の歌 加藤周一 1945年を今の自分と同い年で迎えた加藤周一の回想録。東大医学部卒の医学博士ながら、文学を中心に評論の世界でも有名な加藤周一が生まれてから終戦までを回想した自伝である。一高→東京帝大の日本における超エリートかつ実家も渋谷の開業医という加藤の並々ならぬ人生の前半の記述である。今回私が本書を手に取ったのは、10代後半から20代にかけて戦争を経験し、自分と同じ学年である26歳で終戦を迎えた若者が、当時の日本の雰囲気をどう感じていたのかということを少しでも追体験できればと思ったからである。本書にもあるが、徹底して精神論を嫌う加藤は戦争に対して極めて否定的かつ悲観的であるという姿勢が貫かれている。当時の加藤のような知識人階級の人間にしてみれば、威勢がよく権力欲にまみれた軍部が日本をいつの間にか乗っ取ってしまい、知らない間に勝ち目のない戦争に向かっていったという感覚であったと書かれている。戦後史において、敗戦の責任の所在やなぜ軍部の膨張を止めることができなかったかなど、丸山眞男を筆頭に歴史考証がなされている。その中では、当時の軍部でさえもずるずるべったりと戦争に引きずりこまれていくような感覚であったとされているが、無論加藤をはじめとする一般の人にとっては、軍部の暴走に巻き込まれ、勝ち目のない戦争に召集されたという感覚が強かったのであろう。だからこそ、日本では敗戦記念日ではなく、終戦記念日と呼んでいるのかということも合点がいく。これは、日本人の中で、大多数が希望せずに巻き込まれた戦争というものが終わったという感覚が正しいからなのであろう。無論、終戦と呼ぶことで敗戦に対して無反省でよいわけではないが、回想録の中では、そのような印象を受けた。裏を返せば、誰もが巻き込まれて少しずつ加担していった先に、戦争というカタストロフがあるのであれば、非常に恐ろしいことであるとも言える。
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