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炎に絵を 陳舜臣推理小説ベストセレクション 集英社文庫

陳舜臣【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2008/10/16
JAN 9784087463637

炎に絵を

¥880

商品レビュー

4.1

7件のお客様レビュー

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2018/03/12

陳舜臣さんは、私の住んでいる神戸市出身で最も有名な作家の一人だが、初めて作品を読んだ。読みやすく、落ち着いた文体、重厚なストーリー展開で、引き込まれる内容であった。 「炎に絵を」は意表を突く真相が明るみになる名作、他の2作品も読み応えがあった。 「青玉獅子香炉」 自作の青玉獅子...

陳舜臣さんは、私の住んでいる神戸市出身で最も有名な作家の一人だが、初めて作品を読んだ。読みやすく、落ち着いた文体、重厚なストーリー展開で、引き込まれる内容であった。 「炎に絵を」は意表を突く真相が明るみになる名作、他の2作品も読み応えがあった。 「青玉獅子香炉」 自作の青玉獅子香炉に惚れ込んだ李同源が、後に博物館職員となり、戦火を逃れるために、青玉獅子香炉を含む文物とともに中国各地を移動する話で、自作品に憑かれた男の姿が描かれている。主人公は17年ぶりに青玉獅子香炉に再会できることになったが、その際に判明した意外な事実、ラストで見せる同源の意外な態度が見所。 「永臨侍郎橋」 戦時中の慰問劇団で起こった殺人事件。状況をうまく使った特殊な殺人トリック、事件回想者にとって意外な最後の出来事はなかなか。 「炎に絵を」 兄夫婦からの依頼により、転勤先の神戸で過去の祖父の汚名を晴らすための調査を始める主人公。鍵を握る人物の呉練海の足取りを調査する過程は読み応えがあり、複雑で巧緻な企みが明らかになる真相、主人公が真相を知る経緯、殺人事件の動機なども面白い。一つひとつのピースがきれいに嵌まっていくストーリー展開も絶妙。主人公がムーンシャインの原液の保管を依頼されたことも、事件をより複雑に見せる効果を発揮している。 真相を見抜くには、物語の最後の方で主人公が住職から聞いた話が必要なので、本格ミステリーではない。また、企みの内容が面倒な割には確実性に乏しいとは感じた。

Posted by ブクログ

2014/06/15

表題作は、二枚の白紙に……のところがもっと鮮やかになると好み。香炉はつくるところもあるとよかったかも?

Posted by ブクログ

2013/09/18

40年以上前の作品で、且つ過去(1910年代)を探る話なので多少の古臭さを感じますが、古典特有の読み辛さはありません。 主人公はたまたま転勤した神戸で捜索を始めるのですが、神戸への転勤や真相を突き止めるきっかけは明らかな偶然ですので少々ご都合的です。しかし、二重三重のどんでん返し...

40年以上前の作品で、且つ過去(1910年代)を探る話なので多少の古臭さを感じますが、古典特有の読み辛さはありません。 主人公はたまたま転勤した神戸で捜索を始めるのですが、神戸への転勤や真相を突き止めるきっかけは明らかな偶然ですので少々ご都合的です。しかし、二重三重のどんでん返しと伏線の回収が秀逸で、非常に読み応えのある小説だと思います。

Posted by ブクログ

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