1,800円以上の注文で送料無料

ヨーロッパにおける政治思想史と精神史の交叉 過去を省み、未来へ進む 政治思想研究会クオ・ヴァディス論文集
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

ヨーロッパにおける政治思想史と精神史の交叉 過去を省み、未来へ進む 政治思想研究会クオ・ヴァディス論文集

鷲見誠一, 千葉眞【編著】

追加する に追加する

ヨーロッパにおける政治思想史と精神史の交叉 過去を省み、未来へ進む 政治思想研究会クオ・ヴァディス論文集

定価 ¥5,280

2,090 定価より3,190円(60%)おトク

獲得ポイント19P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 慶應義塾大学出版会
発売年月日 2008/10/11
JAN 9784766415179

ヨーロッパにおける政治思想史と精神史の交叉

¥2,090

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2008/11/07

キリスト教政治思想に関心を持つ研究者たちの論文集。興味深く読んだのは、植木献氏の「契約とコモンセンス―リンゼイのデモクラシー理論における伝統」と、千葉眞氏の「新帝国主義とキリスト教原理主義」。前者は、日本ではピューリタニズムのデモクラシーへの貢献の文脈で引用されることの多いリンゼ...

キリスト教政治思想に関心を持つ研究者たちの論文集。興味深く読んだのは、植木献氏の「契約とコモンセンス―リンゼイのデモクラシー理論における伝統」と、千葉眞氏の「新帝国主義とキリスト教原理主義」。前者は、日本ではピューリタニズムのデモクラシーへの貢献の文脈で引用されることの多いリンゼイを扱っている。著者によると、リンゼイがピューリタン・コングリゲーションにおける契約に意識的に触れず、もっぱらコモンセンスに注目したのは、彼が置かれていた当時の社会状況に対する実践的目的のためであったとのこと。後者は、アメリカのキリスト教、特にいわゆる宗教右翼を支えるキリスト教ファンダメンタリズムの問題を扱っている。適切に社会を導くことのできる公共的神学者の不在を嘆いているが、これは著者の博士論文でも扱ったラインホールド・ニーバーのような存在をイメージしているのだろうか。様々な思想的・宗教的立場を超えた共通のプラットホームを形成する公共哲学の必要性を延べているもその線の故であろう。このような公共的な営みは非常に重要であるが、しかし、キリスト者としての思想と実践の一義的な場は「公共」ではなく「教会」(信仰者共同体)ではないだろうか。その意味で、「教会的実存」を重んじた社会倫理を志向する、平和教会の伝統にもう少し焦点を当てて欲しかった。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品