新版 叛逆のバリケード 日大闘争の記録

日本大学文理学部闘争委員会書記局『新版・叛逆のバリケード』編集委員会【編】

• 販売会社／発売会社: 三一書房
• 発売年月日: 2008/09/30
• JAN: 9784380082245

商品レビュー

2009/08/05

「われわれはァ、最後の最後までェ、闘い抜くことをォ・・・・」

「学生諸君、出てきなさーい。只今から、バリケード解除のため突入しまーす。」

今から41年前、1969年2月18日に日本大学へ機動隊が導入され、全学封鎖が解除された。

この時代の身近な生き証人は、なんといっても父ですので、また登場してもらいます。

私◆ええっと、まず根本的に、パリコミューンの時みたいな石とかじゃないでしょう1969年時点のバリケードって、どんなものだったの？

父◆またこれは、いかにも即物的な疑問だね。それはね、要は学校内の机やイスを積み重ねて作ったにわか作りのもので、中には校庭の石を運んで来たケースもあったと思うけれど、とにかく天井まで高く積み上げたとしてもスグ撤去可能な簡単なものだったんだ。
まあ、もっとも、私の場合は高校生の時に、東京へは東大と明治・早稲田に見学(？)に行って日大へは行かなかったんだけど、実際にバリケード封鎖されているそれぞれの学内に入ってびっくりしたのは、もっとぐちゃぐちゃの混乱した場面を想像していたんだけど、意外に整然としていたこと。散らかっていたり、だらだらしただらしない様子が全然なかったことだけど、それより、ところで日大闘争って何だったか知ってるの？

私◆ええっとね、1968年の使途不明金問題なんかで始まって、それまでの大学のやり方に学生たちが反発して、不正と腐敗を糾弾しようと多くの人たちが起ち上がって、学生の自治と自由を求める運動だったってことね。

父◆うーん、なんか本の丸暗記みたいな答えだけど、まあいいか。
全体的に、詳しくはこの本を読んでもらうと一目瞭然なんだけどね。映像として映画『日大闘争の記録』(57分40秒)と『日大闘争の記録・続』(56分2秒)というものがあって、大学当局との大衆団交の様子とか、緊迫した迫力満点な音と映像がちゃんと記録してあるのは、さすが、かの名高い芸術学部を有する日大ならではだと感心するけれど、これが当時、日大全共闘映画班に加わった芸術学部闘争委員会の有志の方のご厚意で、インターネット上で見ることができるというから時代の進展は偉大なものだね。

私◆ええっ、そうなの。じゃ早速、見なきゃね、そうだ、わたし見てくるわ、じゃあね。

◆日大闘争の記録
http://video.google.com/videoplay?docid=-9207420030391075958

◆日大闘争の記録(続)
http://video.google.com/videoplay?docid=-6426639813657957702