野ブタ。をプロデュース 河出文庫

白岩玄【著】

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2008/10/20
• JAN: 9784309409276

商品レビュー

2023/08/28

「人間関係を華麗にさばき、みんなの憧れのマリ子を彼女にする桐谷修二は、クラスの人気者。ある日、イジメられっ子の転校生・小谷信太が、修二に弟子入りを志願するが…はたして修二のプロデュースで、信太=野ブタは人気者になれるのか?!TVドラマ化もされた青春小説の決定版・第41回文藝賞受賞作。」

「主人公の中にも道化が住んでいた。実は自分が作り上げたキャラクターを完璧にえんじていたのだ。教室に足を一歩踏み入れた瞬間に＜いらっしゃいませ。本日も桐谷修二の着ぐるみショー、スタートです＞と幕を上げる。ーこの小説には注意が必要だ。一見、楽しい青春小説のようだが、その楽しさ自体が着ぐるみショーで、閉じた幕の中にみんながあこがれる人気紋おの深い孤独が隠されている。」
（『小泉今日子書評集』の紹介より）

2023/03/19

うーん、まぁまぁだったかな
後半、修二は着ぐるみが溶けたと言ったけど、溶けた下にもう一つ着ぐるみがあって、結局そこから出てこなかったと思う。何も変えずにまた着ぐるみ修二をやるってことなのか。
終わり方はTVドラマの方がよかったな。

2022/03/15

ドラマは見たことないが、
一世を風靡した作品なので
気になって原作を読んでみた。

びっくりするほど面白くない。

主人公がやっていることはプロデュースではなく、いじめられっ子を少しマシ（いじられっ子）にするレベルのこと。
なので笑いを起こそうとしている台詞が
すべてダサいし、寒く感じる…。
得意げにいじめをしている上、
近くにいてくれる友達や好意を抱いてくれる異性さえも内心で馬鹿にしている、
しょうもない男子学生の日記を読まされた感じです。
よくドラマ化されたなこれ…

プロデュースもの•いじめられっ子が変身！っていうテーマはあまり読んだことないけど
『マイルのビッチ』とか『わたしがモテてどうすんだ』なんかはたしか面白いと思ったんだけどなあ。
プロデュースと銘打つなら、
これら作品のようにちゃんとプロデュースしてほしい。