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十三番目の陪審員 創元推理文庫
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十三番目の陪審員 創元推理文庫

芦辺拓【著】

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十三番目の陪審員 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2008/10/01
JAN 9784488456047

十三番目の陪審員

¥330

商品レビュー

4.3

6件のお客様レビュー

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2020/09/16

ー もとより依頼人の無実をかちとる戦いにおいて、弁護士は何も検事だけを相手にしているわけではない。本当の〈敵〉とは、どこかにいる真犯人であることは言うまでもないが、それとともに無数に絡まり合った人間の感情であり、複雑に折り重なった状況そのものでもある。まして冤罪事件となれば、依頼...

ー もとより依頼人の無実をかちとる戦いにおいて、弁護士は何も検事だけを相手にしているわけではない。本当の〈敵〉とは、どこかにいる真犯人であることは言うまでもないが、それとともに無数に絡まり合った人間の感情であり、複雑に折り重なった状況そのものでもある。まして冤罪事件となれば、依頼人を陥れた何者かの悪意に加え、司法組織の病根までを〈敵〉としなくてはならない。森江はそのことを骨身にしみて知っていた。 ー 圧倒的に不利な状況で、冷静に挽回していく法廷のやり取りが面白い。なかなか良くできた法廷ミステリ。 芦辺拓の作品も面白いなぁ〜。なんか、シリーズ全部読みたくなってきた。

Posted by ブクログ

2017/02/21

どんなに怪しげな話だったとしても、己の欲望が勝ってしまえば、簡単に危険を承知で飛びついてしまう。 あとからどんなに後悔しても後の祭りで、どうにもならない状態に追い込まれていることも多い。 物書きとして世に出ることを望んでいた鷹見は、いとも簡単に怪しげで胡散臭げな話にのった。 現在...

どんなに怪しげな話だったとしても、己の欲望が勝ってしまえば、簡単に危険を承知で飛びついてしまう。 あとからどんなに後悔しても後の祭りで、どうにもならない状態に追い込まれていることも多い。 物書きとして世に出ることを望んでいた鷹見は、いとも簡単に怪しげで胡散臭げな話にのった。 現在は裁判員制度が法的に施行されているが、「十三番目の陪審員」が書かれた当時は、実際の制度が実現するかどうかもわからない頃である。 一般の法知識も何もない人たちが裁判に関わる。 それだけ挑戦的な試みだったのだろう。 DNA鑑定の精度もあがり、かつてのようにDNAを絶対視することもなくなった。 骨髄移植をすれば血液型すら変わってしまうことも現在では知られている。 トリックの肝にDNA鑑定を含む科学捜査が据えられているが、科学の進歩により、捜査の現場も変化していくのだろう。

Posted by ブクログ

2014/04/07

DNAトリック、冤罪、原発事故、陪審制度(本書の初刊は1998年)… いずれも大技が絡み合う力技の作品。森江春策の期待に陪審員が応えたときは、感動してぞくっとした。 どんなマスゴミも、作中のマスコミほど露骨に酷いことを言いはしないだろうが、本作では本筋ではない原発事故について同...

DNAトリック、冤罪、原発事故、陪審制度(本書の初刊は1998年)… いずれも大技が絡み合う力技の作品。森江春策の期待に陪審員が応えたときは、感動してぞくっとした。 どんなマスゴミも、作中のマスコミほど露骨に酷いことを言いはしないだろうが、本作では本筋ではない原発事故について同様に誇張して表現されたと思われる当局見解とそっくりな言葉を聞くことになったことを思うと…

Posted by ブクログ

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