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僕の楽園 隣りのおばさま・隣りの三姉妹 フランス書院文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フランス書院 |
発売年月日 | 2008/10/10 |
JAN | 9784829615942 |
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僕の楽園 隣りのおばさま・隣りの三姉妹
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僕の楽園 隣りのおばさま・隣りの三姉妹
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商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
新しいハーレムの形
さすがに「母47歳」の設定にはどうかと思ったが心配無かった。むしろ母が一番カワイイくらいだったし、これを活かした母と娘の女性同士らしい明け透けな会話も楽しかった。さらに、娘3人の個性的な性癖が可笑しくも愛らしく、何しろ一気に最後まで読ませる面白さがあって良かった。 お隣さ...
さすがに「母47歳」の設定にはどうかと思ったが心配無かった。むしろ母が一番カワイイくらいだったし、これを活かした母と娘の女性同士らしい明け透けな会話も楽しかった。さらに、娘3人の個性的な性癖が可笑しくも愛らしく、何しろ一気に最後まで読ませる面白さがあって良かった。 お隣さんが母子家庭、その内の1人と恋仲、という設定は、『僕のおばさま・僕の美姉妹-隣りのベランダ(神瀬知巳著)』に似ているが、楠木作品らしく主人公は25歳のオトナであり、ストーリー展開もまるで異なる。オトナらしい良さもあればズルさもある。そして本作のスパイスになっているのが主人公の後輩として出てくる青年。男が2人出てきてちょっとヤだなと思ったが、この青年は主人公にある疑惑を持たせる役目である。この疑惑を晴らすために母、長女、三女が誘惑を仕掛け、そんな疑惑を知る由も無い主人公が、恋仲の次女に負い目を感じながらも誘惑に乗り、自分もまた秘密にしている、ある経験を駆使して返り討ちにする。この疑惑と秘密によりお互いの意思がズレているのがもどかしいのだが、母の恥じらいや長女と三女の過激で笑える性癖が、少々やり過ぎとは思うが暴露されていく流れがいやらしくも微笑ましい。それでも主人公の想いは一貫して次女に向けられている。思わぬすれ違いも起こるが最後の最後でお互いの愛情を確認して結ばれる結末が用意されている。また、これまでの、そしてこれからもこの事態を次女は全く知らずに過ごしていく終わり方をしている(他の女性陣はみんな知っている)ので、ここに「主人公とヒロイン+主人公とその他サブヒロイン」という二重構造のハーレムが誕生したことになる。余りにも調子の良過ぎるハーレムだが、これはこれで新しい形であり、安易なハーレムエンドにしない作者の、よく練られた結末と言えよう。
DSK