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東京金融センター戦略 見えない規制を超えて
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2008/09/24 |
JAN | 9784532353285 |
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東京金融センター戦略
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本書は東京に国際金融センターをつくることで ものづくりで経済大国となった日本が、グローバル経済の中で、新たな価値創造をして、 未来を築いていく事を提唱しています。 金融センターの実現は経済、社会を大きく転換させ、日本が持つポテンシャルを解き放ち、活力を向上させ、 豊かな国づくりを進めていくことが狙いとされている。 では本当に国際金融センターが未来を切り開き、豊かな社会を実現できるのでしょうか? 1.金融は日本の強みである製造業と好循環を形成し、ものづくりとともに経済の「両輪」体制を築く存在となる。 金融は製造業などの産業に成長資金を供給する役割をもっている・ 資金調達、M&Aも含めた事業再編、イノベーション投資、リスクヘッジ手段の提供など 様々な側面で製造業を支えることになる。 2.国際金融センターの実現により金融産業の雇用創出となる。 新興国との競争激化で予想される製造業、効率化を迫られるサービス業などで雇用が伸び悩むのが 懸念される中で、金融業の雇用創出は社会の安定化にもつながる。 上記のような理由だけでも国際金融センター実現の意義は大いにあると言えます。 それでは東京に国際金融センターをつくることは可能なのでしょうか? 金融センターといえばニューヨークのウォール街、ロンドンのシティが浮かびますが 東京が、このような金融街と同じような国際的な金融センターを築けるのでしょうか? まずはじめに日本国内には1,500兆円ともいわれる家計の金融資産を抱えていて、 海外に対する純資産は世界一とも言われている。 このような多額の資産により、運用資産は国内ストックだけをみても圧倒的に多い数字である。 次に日本が誇るべきこととして正確さ、信頼性があります。 日本の正確さ、技術精度や信頼性は世界一と言っても決して過言ではないでしょう。 以上のような点は、ものづくり日本を支えてきた日本人特有の強みともいえます。 本書では東京の地理的優位も上げている。 アジアに位置する東京は香港、上海、シンガポールといったアジアの主要都市への交通アクセスや マーケットの取引時間という点でロンドン、ニューヨークを補完する絶好の位置にある。 これらは、ごく一部にすぎないが東京が国際金融センターの一翼を担うに相応しい都市であり 日本の技術力、日本人の資質が世界で評価されている証拠であると思います。 では、ぜひとも東京に金融センターをと思うが東京金融センター実現には課題もある。 1980年代、世界の金融センターはニューヨーク、ロンドン、東京とされていた。 しかし今や東京は世界の中枢どころかアジアの拠点としての地位も危ういとのことです。 国内外金融関係者のアンケートによれば 「国際空港のアクセス」、「英語力」を課題と上げているそうです。 国際空港のアクセスは、やっと羽田空港が国際ハブ空港として本格的に動き出したところ。 これからハブ空港として機能を果たしていけるか注目していきたい。 そして英語力は最大の課題となるだろう。 これは大前 研一著「知の衰退からいかに脱出するか?」を紹介したときも書かせてもらいましたが 今でも日本では英語は高いスキルとされている。 これは日本人がまだまだ英語を話すことが出来る人口が少ない証拠でしょう。 逆説的に言えば英語が話せれば、今後進んでいく企業のグローバル化の中で必要な人材になり 飛躍的なステップアップをすることも出来ます。 国籍に関係なく、英語は世界の標準語です。 否が応でも社会はグローバル化していき、国際社会で生きていく私たちには必要なスキルとなります。 この他にも税制の問題や国内の金融教育など多くの課題があります。 このように東京金融センターの実現は、社会にも個人にも大きな変革をもたらすことになります。 もちろん社会の変革には政治主導がかかせないですが。 国際的に存在感を失いつつある日本経済を、東京金融センターという新たな国家戦略で 世界の価値創造の一翼を担う存在となり、 東京金融センターを日本復興のシンボルとする未来も、この国への一つの提唱となるのではないでしょうか。
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