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悪について
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 紀伊国屋書店 |
発売年月日 | 1965/07/05 |
JAN | 9784314000284 |
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
愛するということの姉妹本とのことですが、意外にもこちらの方が私の中ですんなり腑に落ちた気がします。 渡会圭子訳との違いはどうなのでしょうかね。機会があれば読んでみたいです。
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不正とは、人間が自己の目的のためではなく、他人の目的を達するために利用されるような社会的状況を指す。 生に対する愛は、品位ある生活の基本的な物質条件が脅かされないという意味での「保障(security)」と、誰一人として他人の目的を果たす手段とはなりえないという意味の「正義」、...
不正とは、人間が自己の目的のためではなく、他人の目的を達するために利用されるような社会的状況を指す。 生に対する愛は、品位ある生活の基本的な物質条件が脅かされないという意味での「保障(security)」と、誰一人として他人の目的を果たす手段とはなりえないという意味の「正義」、そして人はそれぞれ積極的に社会の責任ある一員となる可能性を持つという意味の「自由(freedom)」とが存在する社会でもっとも発達するのである。 悪とは畢竟、「衰退の症候群=ネクロフィリア」を志向するものである。その反対が「生長の症候群=バイオフィリア」である。 ネクロとは、死を愛し、独立を恐れ、自分サイドの欲求のみが真実であると頑なにしがみつく人間の志向性を言う。 バイオすなわち生は変化、進歩発展、成長を本質とする。ネクロな志向性は、そのことごとく逆を行く。つまり、変化を嫌い、進歩発展を憎み、成長を憎む。生あるものすべてを破壊しつくしてしまいたい、という欲求に根差す。 ネクロは3大要素に分かれるが、最終的には同じ地点にたどり着く。その3大要素とは、アナル(ネクロフィリア→アナル的性格)、ナル(ナルシシズム)、甘え(近親相姦共生→母固着)である。それぞれは単独でも二つ合わさった場合もよくあるが、トリプルで行っちゃうヤバさマックスのケースももちろんある。その代表例がヒットラーで、フロムは繰り返しこのヒットラーの例を持ち出している。 悪とは真逆のバイオフィリアもまた、3つの道に分かれる。それはバイオフィリア、隣人愛や自然、そして独立自由人である。こちらは完成へ向けた人の飽くなき前進を志向するものとなろう。 それに対してネクロは、人の退行への道であり、その行き着く究極の先が「悪」である。 まとめると ネクロの反対がバイオ ナルの反対が愛 甘えの反対が独立自由人 といえる。
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『愛するということ』を読んで、とても感動しました。 その姉妹編ということで紀伊国屋書店の選書で見つけた ので手に取りました。 和訳の分かりにくさが前面にでてきて、なかなか 入り込むことが難しい感じがしますが。 なかなか面白く読みました。 1965年の訳ということで、せめてもう一度...
『愛するということ』を読んで、とても感動しました。 その姉妹編ということで紀伊国屋書店の選書で見つけた ので手に取りました。 和訳の分かりにくさが前面にでてきて、なかなか 入り込むことが難しい感じがしますが。 なかなか面白く読みました。 1965年の訳ということで、せめてもう一度新たに 新訳を出してほしいと思います。 フロイトやスピノザという少しコアな思想をベースに 論じられているところもあるのですが。 悪とは、 死を愛すること。ナルチシズム。近親相姦的きずな の3つの強度と方向性によって悪が決まってくる。 また、自由と決定論、2者択一論の考え方。その本質 などとても面白いテーマが満載です。 生を愛すること。他者を認識して他者を愛すること 悪を認識すること。悪を認識した時点で善を愛そう とすることで、自由を得れること。 とてもいいと思います。
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