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孤児たちの城 ジョセフィン・ベーカーと囚われた13人
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孤児たちの城 ジョセフィン・ベーカーと囚われた13人

高山文彦【著】

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孤児たちの城 ジョセフィン・ベーカーと囚われた13人

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2008/09/18
JAN 9784104222049

孤児たちの城

¥220

商品レビュー

2.4

9件のお客様レビュー

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2024/01/05

著者の感情的な主観が剥き出しで読みづらい。 人物の描写がすごく恣意的。そう書かずにいられない位の人間性だったのかもしれないが本筋と関係ないしそういった評価は読み手に委ねる書き方をして欲しい。 同性愛の男性の話す英語をオネエ言葉で訳す必要あるのか? 当事者を断罪するような記述をし...

著者の感情的な主観が剥き出しで読みづらい。 人物の描写がすごく恣意的。そう書かずにいられない位の人間性だったのかもしれないが本筋と関係ないしそういった評価は読み手に委ねる書き方をして欲しい。 同性愛の男性の話す英語をオネエ言葉で訳す必要あるのか? 当事者を断罪するような記述をしているがこの人何様なんだろうか。自分の意思ではなく巻き込まれた人が逃げることで自分の人生を歩むことを部外者が「ずるい」などと言えるだろうか。 著者の考えというか感情は凄く良く伝わる反面ジョセフィンの思想についても子供達の心理についても踏込みが中途半端。もう少しテーマを絞ってればまだ読みやすかったのかも。 結局アメリカのジャンクロードは何者だったんだっけ。 ジョセフィン自体よく知らずに読んだが中途半端な知識だけがついてなんともすっきりしない。 とりあえず沢田美喜について調べてみよう

Posted by ブクログ

2017/08/17

1920年代のパリで熱狂的に迎えられ、一躍スターの座に登りつめた アメリカ生まれの黒人歌手ジョセフィン・ベーカー。 「レビューの女王」「黒いヴィーナス」とも言われた彼女は、 フランス南西部の城を買い取り、そこに世界各地から人種の異なる 孤児たちを集め、人種や宗教を超えた理想郷を...

1920年代のパリで熱狂的に迎えられ、一躍スターの座に登りつめた アメリカ生まれの黒人歌手ジョセフィン・ベーカー。 「レビューの女王」「黒いヴィーナス」とも言われた彼女は、 フランス南西部の城を買い取り、そこに世界各地から人種の異なる 孤児たちを集め、人種や宗教を超えた理想郷を創ろうとした。 虹が異なった色で見事な調和を生み出すように、そこは本当に 理想の地だったのか。 日本から孤児として彼女の元に引き取られたアキオ。19歳になるまで、 「韓国人だ」と教えられ、多くの孤児たちの長男としての役割を果たす ように育てられた。 その彼へのインタビューを中心にまとめてある。他の兄弟へのインタビュー から明らかになる家族間の問題や、彼が孤児として引き取られた当時の 新聞記事から出自を本人にぶつけて行く。 本文中、話が飛ぶ箇所が多く読み難い。孤児たちへのインタビューは興味 深いのだが、取材の踏み込みの甘さは否めない。 加えて、他の出版物からの引用があるのだが、出典を明示せずに著者が 謝罪しているはずだな。 唯一良かったのは、アキオが捨てられた横浜の煙草屋を訪ねているとこか。 当時、高校生だった家人が存命で「ジョセンフィン・ベーカーに引き取られた ということは知っていた。見世物にされていないか、ちゃんと生活出来ている のか心配だった」と語り、フランスで銀行に勤めていると聞かされ喜ぶ姿は ちょっとじーんとした。 ジョセフィン・ベーカーが夢見た孤児たちの城。そこは決して幸福を もたらす場所ではなかった。富も名声も手にした彼女は、理想郷を 夢見て孤児たちの人生を犠牲に供したのではなったか。 あぁ、それにしても本書は物足りない。彼女の評伝を先に読めば よかったかも…。

Posted by ブクログ

2016/09/22

この本との出会いには運命的なものを感じる。TSKで他に借りた本を手にいっぱいもち、カウンターに向かう直前、ふと、何の変哲もない背表紙が呼びかけるように目立ち、中身や表紙を見ることなくそのまま他の本の上に載せて、うちへ持ち帰った。 それきり忘れて、ちょうど読んでいた石井好子の追悼ム...

この本との出会いには運命的なものを感じる。TSKで他に借りた本を手にいっぱいもち、カウンターに向かう直前、ふと、何の変哲もない背表紙が呼びかけるように目立ち、中身や表紙を見ることなくそのまま他の本の上に載せて、うちへ持ち帰った。 それきり忘れて、ちょうど読んでいた石井好子の追悼ムックの一文に「ジョセフィン・ベーカーとのかかわり」の部分に、あれ?なんだろう?私何か知ってる気がするけど、なんだっけ??と思いつつ、まあいいか…という感じで過ごしていて、ある日「積読本」にこの『孤児たちの城』を見つけ、、、あれ?あれ?まさか?と、両方の本を見比べて、あぁ石井好子に通じるものだったのかぁとわかる。 でも借りた時点ではまだそのことを知らなかったはずなのに、背表紙が私を呼んだのだ。 それで内容の方。 とても読みやすかった。ただとても不思議な本だった。 何が言いたいのか?ルポタージュなので、事実を事実として伝えていれば十分なのだろうけれど、何とも言えない気分で読み進めた。この著者の感情が静かな文章の下の方から透けて見える気がするのだけれど、それが私には「アキオに対する嫌悪感」「アキオに対する生理的な不快感」と感じられて、でもそれが何に起因するのかがよく分からない。 最後の最後に著者が訪ねて行った「アキオ」を拾った(置き去りにされた)家の人々が、 「アキオちゃんは元気にしているだろうか?」と今でも気にかけていた、 元気と聞けてうれしいと答えている部分に救われた。

Posted by ブクログ

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