三味線ざんまい 角川文庫

群ようこ【著】

• 販売会社／発売会社: 角川書店/角川グループパブリッシング
• 発売年月日: 2008/09/25
• JAN: 9784041717196

商品レビュー

2024/04/11

著者が三味線と小唄を習い始めるところから、名取になり（すごい！）舞台に立つところまで。
和物の芸事というのに縁がないので、独特の文化や覚え方や教え方などとても興味深かった。西洋音楽に慣れ親しんでいると、これは習得するのは大変だ…というのが文章を読むだけで伝わってきた。

最後のお師匠さんの
「だから楽しいともいえるんじゃないかしら。とても簡単にできるんだったら、挑戦する楽しみも喜びもないし」
という言葉は真理だなぁと思った。私も楽器のレッスンに通っていて、難し過ぎてジタバタしたい様な気分になることもあるけれど、この言葉を胸に頑張りたい。

MDが最新鋭のものとして出てくるのが時代を感じる。

2015/07/23

読みながら思わず笑いがこみ上げてしまう
お三味線初心者の奮闘記。
きっと誰もが
そうそうそうなのよねー!!
とヘドバンしてしまう。

流派によってどこに重きを置いているか、
だいぶ違うんだなぁーという発見もあり、
小唄でない人も楽しめると思います。
さすがにとても読みやすいし面白いです。
お三味線に興味がある方も
楽しめると思いますよ！

2009/01/26

音楽は好きで演奏したりもするけれど邦楽は未知の世界。三味線だけでなく（というより三味線より先に）唄のお稽古をしなければならない、とか、五線譜がない（当たり前といえば当たり前か）とか、ふむふむ、なるほどねーって思いながら読んだ。練習してもなかなか上手にならないときの気持ちや、発表会のどきどきも、うん、わかるわかる！『きもの３６５日』も読み返したくなった。