二列目の人生 隠れた異才たち 集英社文庫

池内紀【著】

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2008/09/25
• JAN: 9784087463521

商品レビュー

2024/04/15

タイトルがちょっとひどいけど、目にはとまる。その名の通り、皆が知る有名人や第一人者ではないけれど、埋もれていった（いきつつある）才人を紹介した本。淡々と語られているけど、どの人もそこそこ面白い。

2018/10/14

一時の光を放ちながらも市井に埋もれた人々の評伝集。生き方は決して巧くないのになぜか魅力的な人々たち。島成園や小野忠重、魚谷常吉といった以前から気になっていた人々の物語を知ることができて良かった。
（小野忠重のくだりでは藤巻義夫の話も出てきてようやく頭の中でリンクした気分）

筑摩書房のPR誌に連載されていたころから気になっていた本。書店でなかなか見つけられず、時間が経ってしまった。ようやく読むことが出来て感涙である。

2012/06/19

題名からわかるように、世の中の知名度、評価ではNO２でありながら、実は「隠れた異才」たちを１５人を取り上げた。
大上宇市～もうひとりの熊楠、島成園～松園のライバル、モラエス～ハーンにならない、中谷巳次郎～無口な魯山人、西川義方～天皇のおそばで・・　聞いたことのあったのはモラエスだけだが、付けられた副題をみるとみな超有名人。そうか、有名人の影に第二の人生ありか。。　

1人１冊ならう～んとうなるのだろうが、１５人まとめてなので、何か本になっても二列目扱いになってしまったような、そんな読後感。