- 中古
- 書籍
- 書籍
物語とふしぎ
定価 ¥1,870
220円 定価より1,650円(88%)おトク
獲得ポイント2P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1996/03/19 |
JAN | 9784000022934 |
- 書籍
- 書籍
物語とふしぎ
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
物語とふしぎ
¥220
在庫なし
商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
p18:ファンタジーをつくりあげるためには、内界の現実の探索が必要で、このことを知らずに、自分の考えや単なる空想によって話をつくりあげると、それはいかに大きく長いものでも「つくり話」(SF)になってしまう。 p19:ファンタジーの先駆的作品で、その題名に「ふしぎ」という表現がある「ふしぎの国のアリス』を書いたドジソン(ルイス・キャロル)は、数学者である。『アリス』を読んで、こんな面白い物語を書く作者の次の作品をぜひ読みたい、とヴィクトリア女王が言ったのを知り、ドジソンは数学の『行列式』の書物を書いて送り、女王を驚かせたと言う。『行列式』も『アリス』も、彼にとっては同等のエネルギーを費やす仕事だった、と言うこともできる。 p19:自分が意志したわけでもない、願ったわけでもない。ともかく気がつくとこの世に存在していた。おまけに、名前、性、国籍、貧富の程度、その他、人生において重要と思われることの大半は、すでに勝手に決められている。こんな馬鹿なことはないと憤慨してみても、まったく仕方がない。その「私」を受けいれ、「私」としての生涯を生き抜くことに全力をつくさねばならない。 p123:大江健三郎は「『家族のきずな』の両義性」という講演で、次のように語っている。自分たちも家庭をつくるとなると、子供たちを育てていく役割と、それを弾圧する役割というものをどうも持つのらしい。それから子供たちは父親に、あるいは母親に深い影響を受けると同時に、それに反逆しなければ成長していけない側面も持っている、そういう両義性があって、それは必ずしもすべて否定されるべきではない。 p127:ゲド戦記の「帰還」 ル・グウィン このような結婚こそが、現在の状況にふさわしいのではなかろうか。魔法の力とは、人間が思いのままに他を「支配する」能力ではなかろうか。人間は、特に男たちは、何でもかんでも支配できると思いすぎた。彼の命令にすべてが従うことによって、うまくいくと信じていた。女性は、男性に従うという形で、魔力はないとしても魅力によって男を捉え、受動的に支配する方法を磨いてきた。子どもは、自分の「輝かしい可能性」によって親を支配しようとした。もう、そのような時代は終りつつある。他を支配することによって幸福を獲得することなどはできない。魔力も魅力もないカップルが、傷つき癒され難い子どもをもつ、という閉塞された状況のなかに家族はいる。 p234:隠れキリシタンの文書を読んでいて面白いことに気づいた。ラテン語では魂のことを「アニマ」と言う。それを日本のキリシタンは聞きまちがって「在り間」と書いた。「存在するものの間」、それが魂なのだ。魂は、ものが普通に存在するような意味では存在していない。しかし、それは「在り間」に存在する。今日と明日との間、心と体の間。
Posted by
小学生の国語の教材としてこの「物語とふしき」の一部分が使われていて、とても興味を持ちました。 あまり多くは読んでいませんが、絵本や児童文学は大好きです。 「自分の心の中にある物語」と今読んでいる物語とを重ね合わせることがどれほど豊かなことか、改めて気づかされました。 読む人に...
小学生の国語の教材としてこの「物語とふしき」の一部分が使われていて、とても興味を持ちました。 あまり多くは読んでいませんが、絵本や児童文学は大好きです。 「自分の心の中にある物語」と今読んでいる物語とを重ね合わせることがどれほど豊かなことか、改めて気づかされました。 読む人によっては育児書にもなり、悩んだり立ち止まったりしている人にとってはそっと背中を押してくれたり、そばに寄り添ってくれたり、そんな文章だと思います。
Posted by
ファンタジーの必要を理屈で説明するってバカなことしなきゃいけないってそりゃ自殺者三万いくよ(~_~;)
Posted by