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夜のスイッチ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 晶文社 |
| 発売年月日 | 2008/09/05 |
| JAN | 9784794967275 |
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夜のスイッチ
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商品レビュー
3.8
21件のお客様レビュー
たださんの素敵なレビューを読んで、 読んでみたいと図書館で予約した絵本。 暗いところが嫌いな男の子。 そう言えば、私も小さい頃、 暗がりが怖くて、電気をつけたまま 寝ていたのを思い出した。 大人になると暗闇もいつの間にか克服し、 大丈夫と思えるようになるのだが、 子供にはどう...
たださんの素敵なレビューを読んで、 読んでみたいと図書館で予約した絵本。 暗いところが嫌いな男の子。 そう言えば、私も小さい頃、 暗がりが怖くて、電気をつけたまま 寝ていたのを思い出した。 大人になると暗闇もいつの間にか克服し、 大丈夫と思えるようになるのだが、 子供にはどう伝えればよいだろう。 この本は、 明かりのスイッチを切ることではなくて、 夜のスイッチを入れること。 暗闇があるからこそ、美しい といった、ものの見方を変える方法を コオロギや蛙、星や月といった 宇宙の神秘や、生命の誕生を感じさせる 素敵な絵で鮮やかに教えてくれている。
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レイ・ブラッドベリについて小説家の印象が強かったので、先に原作があるのかと思っていたのだけれども、絵を描いたマデリン・ゲキエアが、本書でニューヨーク・タイムズ年間最優秀絵本賞を受賞していることから(1955年)、最初から絵本ありきで作ったのだということを、実際に読んでみて更に納...
レイ・ブラッドベリについて小説家の印象が強かったので、先に原作があるのかと思っていたのだけれども、絵を描いたマデリン・ゲキエアが、本書でニューヨーク・タイムズ年間最優秀絵本賞を受賞していることから(1955年)、最初から絵本ありきで作ったのだということを、実際に読んでみて更に納得することができた。 そもそも、何故絵本という形にしたのかを考えてみると、仮に小説であっても、絵が無いからこそ想像力を刺激される部分はあるのだが、本書でのブラッドベリの思いとして、「子どもを心底納得させるためにはどうすればいいのか?」を突き詰めた結果、こうなったのではないかと思ったのも、ここで打ち明けられた子ども自身の辛さには、潜在的に渦巻いている感覚的な恐怖に対して、どうすればいいのか分からない不安感があることから、それに対して心から納得してもらうためには、理屈としてストンと腑に落ちる言葉と共に、感覚的に安心できるような絵が必要なのではないかと思ったからである。 そんなゲキエアの絵は、版画の掠れ具合がおどろおどろしさを増すような夜に潜むものの怖さを表現した始まりの絵と、終盤での見方を変えた同じシチュエーションによる絵との対照性を、はっきりと表すことによって感じる安心感であったり、ランプやカエル等の身近に存在するものの描写は具体的で親しみやすく、神秘的なものはそれの持つイメージを感覚的なもので表していたりと、子どものことを思った描写も印象的でありながら、夜の象徴とも思われる赤系の色を場面毎に微妙に変えている点には、たった一つだけのイメージではない、夜の持つ底知れ無さを表しているように思われた一方で、極力色数を少なくすることによって、物語の男の子の孤独感や、内と外との対比を見事に演出していたりと、写実的ではない反面、色の使い方で様々な心象風景を表しているようにも感じられた。 そして、『夜のスイッチ』という斬新な言葉を切り口としたブラッドベリの視点には、当時だけではなく、今も目から鱗と思えるような画期的なそれとも思われた、ここでは夜が嫌いな男の子が、どうすればそれを改善できるのかという問題に対して、思いも寄らない程に言葉のもたらす印象や、子ども心に大きな影響を及ぼすような言葉の強さを知ることになる。 例えば、彼は明かりは好きだけれども、明かりのスイッチは大嫌いといった、一見矛盾しているようでありながらも、その理由を知ると整合性があって納得させられるのだが、それは何故なのか? そこで私は、言葉の持つ力とはこんなに凄いのだなということを思い知り、それは明かりが好きでスイッチと聞けば、当然『点ける』ことばかり思い浮かべるのだけれども、大抵の物事や言葉には相反するもの同士が共に存在するだけに、ここでいう明かりのスイッチが大嫌いというのは、男の子にとって、『点ける』よりも『消す』イメージの方が強いからであり、確かにスイッチには明かりを点ける作用を持ちながら、同時に明かりを消す作用も持っていて、そんな矛盾しているもの同士が同居することには見方を変えれば、どちらか一方だけでは、そもそもスイッチ自体が成り立たないことにも気付かせてくれる。 そうした真逆のもの同士が存在することの素晴らしさとして、一方だけでは何も感じられないのだとしても、共にあることで一方がより引き立つと感じられることはあるのではないかということが、光と闇も同様であることの気付きに繋がるだけではなく、言葉の使い方次第でネガティブな考え方もポジティブで楽しいものに変えてくれることを、本書は教えてくれる。 男の子はスイッチを消すのが嫌いだから、当然それをするのは彼以外の人ということになり、そうした状況には彼の意思など全く反映されないことから、まるで呼んでもいないのに向こうから勝手に災難がやって来るような印象なのかもしれない。 であるのならば、もしそこに彼自らやりたくなるような意思が反映される思考法を持つことができたら、その印象はガラリと変わるのではないかといった、まさに夜に対するイメージが見事に反転するような目から鱗ぶりには、夜から美を見出したり生命が誕生したりすることだってあるのだということに改めて気付かせてくれると共に、ものの見方次第で世界が思い切り変わることだってあるのだということも教えてくれたのである。
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暗闇嫌いな男の子は,夜更けに明かりを灯す。女の子が明かりを消し夜のスイッチを入れると,虫が鳴き星・月が輝く。明かりを消すと広がる世界。暗闇が身近に。繊細な線と面。
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