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チベットからの遺言
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 産経新聞出版/日本工業新聞 |
発売年月日 | 2008/09/12 |
JAN | 9784819110228 |
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チベットからの遺言
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サンタクロースの存在は信じていなかったのに、ダライ・ラマ14世は空を飛べる人だと信じていた子ども時代。生き仏様がいる天上に近い国チベットは、私にとって今も遠い国なのだが、目を離せない国なのだ。 「○○のチベット」といったように辺境を意味する慣用句にまでなっている遠いチベット。そ...
サンタクロースの存在は信じていなかったのに、ダライ・ラマ14世は空を飛べる人だと信じていた子ども時代。生き仏様がいる天上に近い国チベットは、私にとって今も遠い国なのだが、目を離せない国なのだ。 「○○のチベット」といったように辺境を意味する慣用句にまでなっている遠いチベット。そこは今も昔も多くの問題をかかえた場所。08年3月に起きたチベット騒乱も記憶に新しい。 明治30年代、廃仏毀釈で日本の仏教は危機に瀕していた。新進気鋭の仏教者たちは仏教の再生を願い、さまざまな運動が勃発した。中でも中国経由の仏教ではなく、原点である「チベット大蔵経」を和訳することで仏教復興の原動力になるとの機運があった。そこで河口慧海は大蔵経を持ち帰るべくチベットに向かう。「西蔵旅行記」などで河口の名は知っていたが、ほかにも何人かが数年がかりで厳重な鎖国下、そして過酷な自然環境の中にあるチベットを目指していたことをこの本で知った。 能海寛。 彼は本願寺派の寺に生まれた僧であり、20代から「チベット大蔵経」を持ち替えり和訳することを期してさまざまな語学を勉強しチベットに向かうがチベット入国はかなわず途中で消息を絶った。中国で大蔵経を入手し、チベット語・中国語・サンスクリット語・英語・日本語に訳するなどの偉業を成し遂げている。 著者は慧海や能海が辿ったチベットまでの足跡を旅する。高山病で思考力も体力も消耗する中、100年前の彼らを追いかける。 西欧の探検家の発想とは全く異なる「知の探究者」としての彼らの足跡は重い。慧海が持ち帰った大蔵経は膨大で現在でも完訳はなされていない。新婚3ヶ月でチベットに出発した能海の妻は10年間も留守宅を守り、その後は行方しれずとなっている。 壮大な物語である。チベットへの中国・ロシアなど列強の圧力は、当時も現在も多くの問題を抱えたままだ。ダライ・ラマ14世もいまだインドに亡命中、中国の支配は変わらず、さらに状況は悪化している(と推察される)。 気宇壮大な明治という時代の知者たちの底知れぬ力を忘れてはいけない。
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能海寛と河口慧海 志高き人とはこの方々のためにあるのではと思います。 しかしながら、このお二人が今の世の中をご覧になったらさぞかし嘆き悲しまれることでせう。
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