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建築史的モンダイ ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2008/09/10 |
JAN | 9784480064295 |
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建築史的モンダイ
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建築史的モンダイ
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商品レビュー
3.8
13件のお客様レビュー
古今東西の建築の歴史を縦横にめぐりながら、著者自身の感じた建築にかんする根源的な問題について論じているです。 エッセイふうの文章で書かれていますが、冒頭から「人類が最初に造った建築は、神様のための神殿だったのか、それとも自分たちの住まいだったのか」という根源的な問題が提起されて...
古今東西の建築の歴史を縦横にめぐりながら、著者自身の感じた建築にかんする根源的な問題について論じているです。 エッセイふうの文章で書かれていますが、冒頭から「人類が最初に造った建築は、神様のための神殿だったのか、それとも自分たちの住まいだったのか」という根源的な問題が提起されています。このばあいの「最初に造った建築」とは、最初の「住まい」ではなく、「美しいこと」あるいは「視覚的な秩序があること」という性格をそなえた建築を意味しており、つづいて旧石器時代の洞窟壁画にまでさかのぼって、人類と建築の根源的な関係へと探求を進めていきます。 かならずしもしっかりとした論証がおこなわれているわけではなく、むしろ著者の研究のはじまりとなるような発想の芽のようなものが率直に語られています。茶室における炉の問題から、「茶室の核心には火がある」という結論にいたるところなど、どの程度妥当性のある意見なのかわたくしには判断がつかないのですが、興味深く読みました。
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ところ変われば建築物も変わる。それぞれの時代や、気候などの土地柄に合わせた建築物が作られるのは当然のことなのであろう。そういう意味で、教会建築の「バシリカ式」と「集中式」の違いについての記述は興味深いものであった。
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まだまだ不勉強な私が建築に関する周辺エッセイとか読んではいけないのではと思いながら、重めのを読む気になれないので、恐縮しつつ読了。軽妙な筆致とはいえ、そこここに藤森先生ならではの洞察があり、多少復習にもなって良かったかなと。最近の、設計を始めてからの藤森本は読んでなかったので心境...
まだまだ不勉強な私が建築に関する周辺エッセイとか読んではいけないのではと思いながら、重めのを読む気になれないので、恐縮しつつ読了。軽妙な筆致とはいえ、そこここに藤森先生ならではの洞察があり、多少復習にもなって良かったかなと。最近の、設計を始めてからの藤森本は読んでなかったので心境の変化を知らず、建築の起源を巡ってキリスト教の原始の教会からさらに洞窟壁画に行き着いてみたりと、なかなか刺激的な内容。キリスト教の教会は洗礼を受ける水場を覆ったところから始まったのでは、とか、天井や壁面に描かれた宗教画がステンドグラスになったわけ、とか、が印象に残る。あとは打ちっ放しを最初にやった2人の建築家オーギュスト・ペレ、アントニン・レーモンドについては記憶しておきたい。彼らがいなければ安藤忠雄もいなかった。ほか建築物と火災の関係と日本の家屋が木造であり続けるわけ、屋根の素材のあれこれなど、物事には原因があるということがよく分かる。この発想経路は基本理系の人なのかなと。
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