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義母と愛人 誘惑された僕 マドンナメイト文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | マドンナ社/二見書房 |
発売年月日 | 2008/10/10 |
JAN | 9784576081335 |
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義母と愛人
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商品レビュー
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不倫の悲しみを乗り越えて
良くも悪くもデビュー作らしく、文章が硬いというか、抑揚に欠けるところがある。エッチシーンの描写も今一つ乗り切れないが、新人らしい気概も感じられる。交通事故で死別した父に瓜二つの、受験を控えた高校三年生の主人公とその義母、父の元愛人、同級生の恋人が主な登場人物。この元愛人が不倫相手...
良くも悪くもデビュー作らしく、文章が硬いというか、抑揚に欠けるところがある。エッチシーンの描写も今一つ乗り切れないが、新人らしい気概も感じられる。交通事故で死別した父に瓜二つの、受験を控えた高校三年生の主人公とその義母、父の元愛人、同級生の恋人が主な登場人物。この元愛人が不倫相手(主人公の父)の突然の死に際し茫然自失していたところに主人公を見かけ、父の写し鏡と見初める。そして主人公宅の隣にできたマンションに移り住み機会を伺っていたところに接点ができる。同時に主人公も自分の部屋から覗き見える美しい女性の姿を見初めており、瞬く間に相思相愛となる。この時点で主人公は女性が父の元愛人だとは知らない。成熟した女性を知って、今までの恋人を疎ましく思い始める主人公。次第に逢瀬の時を恋人から元愛人にシフトしていく。夢にまで見た愛人の息子との蜜月が成就し、落涙するほど喜ぶ元愛人。そして、元よりやや疎遠だった義母の、気丈に見えて実は脆く儚い姿を偶然見かける。深酒に泥酔した義母を介抱するのだが、この時義母が涙ながらに父への許しを乞う(この理由は後に判明する)。さらに、義母が主人公を(いるハズのない)父と間違えて迫ってしまい、主人公も義母の気持ちに答える。母子の関係を越えた男女の仲になることで主人公との心の距離が縮まり、それまで背負っていた諸々の責任からも解放され、前向きな生きがいを取り戻す義母。つまり、失った父の代わりというか受け皿として主人公が2人の女性にとって無くてはならない存在になっていくのである。本作では所々で女性陣が涙を流すシーンがある。主人公の恋人も、一度主人公と別れてからよりを戻す時に涙を流している。これを主人公が受けとめたり受け止めなかったりする。主人公の中では女性陣に優劣を付けているフシがある。主人公と仲良くする(後に英語の家庭教師にもなる)元愛人の存在を知った義母が、調査を依頼してようやく父の愛人だったことが判明するのだが、これを主人公に告げるか逡巡する。それでも元愛人宅へ乗り込んで主人公と今後は付き合わないよう諭すのだが頑として受け付けない元愛人。当然ながら義母は嫉妬の炎を燃やすが、それでも元愛人の毅然とした振る舞いには一目置いたりする。そんなこんなで最後は主人公と元愛人が戯れる現場に義母が乱入、ここで全てが明かされ一触即発の危機かと思われるが主人公と元愛人の揺るがぬ愛情がこれを回避し、逆に義母も仲間入りする結末を迎える。双方を幸せに出来なかった父に代わって主人公が頑張るという決意を見せるのである。全体的に落ち着いた雰囲気で、特に元愛人と義母の、主人公を想う気持ちがじわっと滲み出る作品である。
DSK