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きのうの世界
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/09/06 |
JAN | 9784062140614 |
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きのうの世界
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商品レビュー
3.3
150件のお客様レビュー
著者の本を読むと、読んでいる間独特な世界に連れていかれるようで本当にいつもびっくりする。 ある町で起きた事件について、謎が謎をよんで話が進んでいく。 伏線を回収して見事に解決するミステリーとは全然違うけど、この読者を煙に巻く感じも好き。
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三本の塔、地図、「あいつ」、焚き火の神様、丘と洋館、水路。 意味深なキーワードが散りばめられ、水無月橋の殺人事件から始まり、また死人が出るも、この不思議な町の真相が判明し、なぜ殺人事件や死人が出たのかが描かれて終わる。 あなたは〜する、あなたは〜と考える、のように、時折読者視点のような、シュミレーションのような書き方が暗示にかけられているようで面白かった。 きのうの世界であり、英題のAnother yesterdayということで、「あいつ」や焚き火の神様という如何にも不自然な代物に引っ張られそうになる。 しかし、外から見て安定そうに見える人間もいつ傾くか知れず、むしろ既に軸は傾いており踏ん張って安定を装っているのかもしれない。 ↓↓↓ネタバレ 失踪し殺されたとされる市川吾郎。 彼は目にしたものを記憶する特殊能力を持っており、湯水のように流れ込む情報に対してタグ付けをするなどしてなんとか制御していた。 文字から開放される山歩きと、大きな音などで没入できるパチンコが趣味だった。 山歩きで地図を見ていると、その地図から具体的な地形/景色が見えるようになってくる。 シングルマザーの母の死の間際、今まで聞きずらかった自身の特殊能力について聞くと、姑などが同じ能力を持っていたらしい。最期は頭痛に苦しみつつ、黒い塔がどうの言っていたらしい。 既に他界しているが、気になってその町に行くことを考える。 その頃、情報化社会で脳のキャパシティに限界を感じていた。 町を探索して、黒い塔が何なのか判明する。 町自体が島のようになっていて、増水した時用に水路が張り巡らされ、三本の塔はカモフラージュされた水抜きの穴が地中に掘られている。 黒い塔とは、その縦穴を透視したものだった。 町の住民にそれとなく聞いてみても、長らくそこまでの増水はなかったため伝承も途切れ、よく知られていない。K市との合併問題は、それにより都市開発で地底深くを掘られては街全体が崩壊に繋がるからなされない。 町自体が島であり地盤が危ういことが世間に知られてしまうと土地の価値が下がり、町から人がいなくなるのは目に見えている。 市川吾郎は丘の小屋を借りて自由を満喫していたが、ある朝から感覚が全くなくなり、自分の後ろ姿を見るようになる。遂に身体から意識が離脱してしまったのだ。身体は不器用にも無意識的に動き出すが、途中で転んで長いガラス片が胸に刺さる。感覚がないので、ガラス片を取り去って胸を抑えつつ、水無月橋で倒れる。 双子の姉妹の家の前に置かれた地図はたまたま女子からの呼び出しという悪戯の地図を怒って捨てた少年がおり、その地図をたまたま散歩していた犬が丸まったものを咥える習慣で家の前に置いていったものだった。 「あいつ」は、二重人格の産物だった。 後で死んだ女性は、元々不摂生やストレスで心臓に疾患があった。
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478ページ 1700円 5月5日〜5月8日 塔と水路がある町の外れ『水無月橋』で見つかった死体。それは一年前に失踪した男だった。縁もゆかりもない土地に失踪してきた男。塔に何の疑問も抱かなくなってきた町の住民。塔と水路の秘密に気づいた男に続き、元先生、男を調べていた女性と亡くなっていく。 町の住民や男や女に視点を変えながら短い章立てて読みやすくはあったけど、いかんせん謎が解明される手がかりが半分以上過ぎてもなかなか見えてこない。読んでも読んでも終わらない感じ。『あなた』と呼びかけられて進んでいたから、初めは女性かな?と思っていたけど途中で男性か、と断定してしまって、それでも半分過ぎた頃に女性とわかって何だったんだこれは?と考えてしまった。最後が、結局犯人はいなくて不幸な事故であったということだったけど、町の秘密がよくわからなくて、SFでないけどそんな感じに捉えられた。
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