目薬αで殺菌します 講談社ノベルス

森博嗣【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2008/09/04
• JAN: 9784061826120

商品レビュー

2025/05/31

森博嗣「Gシリーズ」を最初から読んで7作目。
今回のジャンルは（言うならば）「企業テロもの」で「目薬もの（ってなんだ？）」。
主たるストーリィは作家先生独特のモヤがかかったような顛末で、謎を謎として残しつつ続編へバトンが渡されています。
レギュラー登場人物達の間でシリーズ（シリーズ外も含め）を通して脈々と流れてるお話はますます複雑化、大風呂敷ひろげてとっ散らかったまま。

加部谷ちゃん　まさかの告白で失恋
西之園萌絵さん　准教授昇格しW大移籍
海月くん　加部谷ちゃんをフってC大退学へ
島田文子　遂に登場　伝説のエンジニア
真賀田四季　背後で暗躍…見え隠れ

2025/05/10

Gシリーズ第７弾。
神戸で劇物が入った目薬を使用鋭い事件が発生し、東京、大阪等都市部でも広まって行く。その最中に事件の目薬を作る製薬会社の社員が殺害される。

殺人事件の方は警察がいずれ解決していく感じでシリーズの中では動機が一番分かり易い。

登場人物欄の“いつもの人々”という表現に初見ではクスッとしたが、“いつもの人々”がいつまでも一緒にはいられないんだなぁと読後少し切なくなった。
事件よりも海月及介がどういう方向に進むのか今後が気になる。

2021/05/21

再読。Gシリーズ第七弾。今回は今までのGシリーズとはちょっと毛色が違う感じはした。なんせ犀川先生も海月くんも普通に出てくるのに事件の解決には彼らは直接的には関係せず、表面だけを見るならば警察が殆ど事件を解決しているからだ。けれど犀川先生も海月くんもきっとわかっていたんだろうなぁ。今作で一番注目するのはやはり加部谷ちゃんと海月の関係についてだろう。加部谷ちゃんには是非とも幸せになってもらいたいものだ…。