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茗荷谷の猫
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茗荷谷の猫

木内昇【著】

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茗荷谷の猫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 2008/09/25
JAN 9784582834062

茗荷谷の猫

¥220

商品レビュー

3.8

74件のお客様レビュー

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2024/05/18

東京(江戸)の下町を舞台とした、摩訶不思議な味わいの9篇から成る。各物語は時代(江戸〜昭和)が異なるが、人物とか場所とか、…がオーバーラップする。短編集らしくない短編集。全ての物語が印象的。 『かたばみ』、『漂砂のうたう』が良かったので、著者の初期の作品を読みたく手に取りました。...

東京(江戸)の下町を舞台とした、摩訶不思議な味わいの9篇から成る。各物語は時代(江戸〜昭和)が異なるが、人物とか場所とか、…がオーバーラップする。短編集らしくない短編集。全ての物語が印象的。 『かたばみ』、『漂砂のうたう』が良かったので、著者の初期の作品を読みたく手に取りました。次はデビュー作、 『新選組幕末の青嵐』を読みます。

Posted by ブクログ

2022/05/15
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※このレビューにはネタバレを含みます

「考えるな。生きたもん勝ちだ」考えさせられます。たとえ、偶然であっても、理由がなくても、後悔しても、生き残ってしまっても。 明治初期(染井吉野)から、昭和三十年頃までの、江戸から東京へ移り行く断面を切り取った短編集。 時代が変わり、世の中も価値観も思い入れまでもが変わっていく。東京の街で、自分の「夢」に向かって、打ち込んで生きてゆく。一人ひとり、名も知れず。けど、どこかで何かが繋がってゆく。そして、それは今東京に住む私たちにも拡がる。 東京は、お金を稼いだり、自由を求めたり、逃げ込んだり、夢を描いたり、可能性に挑戦してみたり、悔やんだり、諦めたり、焼け野原になっても生き延びてみたり。田舎者と都会人との格差を見せつける街、貨幣経済の中心の街、東京人はそれをいち早く当たり前とし、お金以外の価値観を捨てる。それを便利と呼び、いつしかすべてを忘れてゆく。 『八 てのひら』が印象的でした。目頭が熱くなってしまいました。誰もが、こんな経験を繰り返しているんだ、って。それも東京。 最後に、千駄ヶ谷のスペインタイルの家。今はどうなっているのでしょうか。あれから、50年。きっと残っていないんでしょうねぇ。▼日本全国の染井吉野は、全てクローンだと聞く。本当に景色が造られたんですね。

Posted by ブクログ

2022/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東京を舞台にした連作短編集。江戸時代の話かな…と思って読み始めたら、次の短編では明治時代になっており…なるほど少しずつ時がたっていることに気がつく。妖怪めいたものが出て怪しい話もあれば、戦後の闇市で生きる青年たちの闇だったり、地方から上京した母をもてなそうとして互いに上手くいかない母娘など。つい泣いてしまうような話もある。一つ一つテイストが違うので飽きずに読むことができたし、登場人物や場所に不思議なつながりもあって楽しめた。

Posted by ブクログ

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