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三言でいえば 角川文庫5750
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三言でいえば 角川文庫5750

なだいなだ(著者)

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三言でいえば 角川文庫5750

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川グループパブリッシング
発売年月日 1984/12/01
JAN 9784041340059

三言でいえば

¥220

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2019/11/25

なんでもかんでも一言で簡単に説明できるわけではない。簡単に一言で説明できることが善いことなのか。 わかるとはどういふことか。ひとから聞いたことを覚えることはわかつたことにならない。それは情報であつて知識ではない。自分の頭で一周ぐるつと廻つてくることである。当たり前に驚き、当たり前...

なんでもかんでも一言で簡単に説明できるわけではない。簡単に一言で説明できることが善いことなのか。 わかるとはどういふことか。ひとから聞いたことを覚えることはわかつたことにならない。それは情報であつて知識ではない。自分の頭で一周ぐるつと廻つてくることである。当たり前に驚き、当たり前に戻つてくることである。わかるとはそのものの存在をわかつこと。再び存在に出会ふことに他ならない。 その意味で、書かれたことは書いた人間の考への残滓に他ならない。そのひとのわかりかたでもつてしかひとには伝へられないからだ。 自分のわかり方でしかわかりやうのないことを伝へる仕事に対してひとことで言へといふのは、ことばを生業にする人間に対してかなり失礼なことではないか。それでも三言で説明しやうと試みてゐるのだから、これでもかなり努力をされたのだと思ふ。 このひとの文体の特徴は、書いてあるものでもそこに彼の声が聞こえてくるところにある。まるで講談を繰り広げてゐるやうである。さうした中にペストのやうなものが出てくると、驚かずにはゐられない。こんな語り口で口説かれたなら、耳を傾けずにはゐられないではないか。 講演はただ読みあげるのではなく、客席含めてのものでなければならない、たしかさうしたことをどこかで書かれてゐたやうな気がするが、書くことにあつてもそれが生きてゐるところに彼の文体があるのだと思ふ。

Posted by ブクログ

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