超鋼女セーラ ソラの恋人、あの娘のトクベツ HJ文庫

寺田とものり【著】

• 販売会社／発売会社: ホビージャパン
• 発売年月日: 2008/09/01
• JAN: 9784894257603

商品レビュー

2008/11/17

なにがスペックダウンだ、スペックアップじゃねぇか！

[ＤＳＫ]

中学生ボディになったセーラ先輩の幼い可愛らしさ全開でハジけるのかと思っていたが、意外にも本巻のヒロインは御浜千美絵だった。ちなみにレビュータイトルは、本巻でやけに増えたロリッ娘が異常に好きな敵方のセリフである。ただ、本巻だけでは作者がセーラ先輩を小さくさせた理由が不明なので次巻以降しばらくはチビッ娘セーラ先輩が続くのだろうか。えぇー、早く元に戻ってー、というのが率直な感想である。やはりロリ過ぎてはラヴ成分が不足する。本シリーズ一番の読みどころである甘い、甘過ぎる２人のやりとりが若干でも影を潜めるのは遺憾なのである。と言いながらチビッ娘セーラ先輩に搭載された機能の行方も気になる。とても気になる。中学生の身体でアレが機能する時が来るのだろうか。それは・・・そうなったら・・・は、破廉恥過ぎるっ！ヘンな期待も高まってしまうのである。本題に戻るが、実は話はさほど進展していない。それでも意外な人物が大活躍したりして、いつもと違う面白さがある。今回の敵が不穏な企みを仕掛けていたので、それがいつ発動するか少しドキドキさせられた部分もある。その戦いでみんなが力を合わせる展開が実に良かった。ほぼ唯一のラヴィニアさんの活躍が目茶苦茶カッコ良くて鳥肌物である。カッコ良過ぎ。映画て言えばほんのワンシーンの友情出演みたいな登場だが、最後のピンチでオイシイところを全部さらっていった。この演出にはしてやられた、という心地よい敗北感が味わえる。ラヴィニアファンが倍増しそうである。最後は意を決した千美絵の玉砕覚悟の行動が爽やかに結ぶ。いや、ホントに芯の強い娘だと感心しきりである。チビッ娘セーラ先輩がいつ元に戻るのか、その時にあの新機能は継承されるのか、興味は尽きない。そういえばサァラもあの機能持ってるんだよなぁ。