ありがとう！栄光の広島市民球場

旅行・レジャー・スポーツ

• 販売会社／発売会社: 洋泉社
• 発売年月日: 2008/09/08
• JAN: 9784862483164

商品レビュー

2009/02/03

広島カープの本拠地であった広島市民球場は、昨年で広島カープの本拠地としての役割を終え、今年のペナントレースからは、カープは新球場に本拠地を移し戦うこととなる。この本は、その広島市民球場の、および、広島カープの51年間を振り返った本だ。セリーグのお荷物球団と言われた広島カープが初めてペナントを制したのが1975年、もう34年前のことになる。僕はそれ以来の広島カープファンなので、この本は、非常に楽しく、かつ、なつかしく読んだ。広島カープが最も強かったのは、1970年代後半から80年代の初めにかけてだった。75年の初優勝以来、79,80,84年と優勝している。山本浩二、衣笠、江夏、高橋慶彦、などなど、個性的で魅力的な選手も多かった。最後にカープが優勝したのが1991年だから、もう20年近く前のことになる。ここ10年間くらいは、ず〜っとBクラスに甘んじていて、優勝争いをしたことすらない、弱小球団に戻ってしまった。逆指名のドラフト制により、なかなか良い選手をとれなくなり、選手を育成したと思ったら、FA制度により、川口、江藤、金本、新井といった主力をとられ、黒田も大リーグにとられてしまうという、かなり危機的な状態が続いている。それでもいつかは、また奇跡みたいなことが起こり、カープが優勝するのではないか、と思って毎年応援している。この本は、かなりマニアック。カープの古くからのファンには、是非、お勧めだ。