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出雲神話 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1976/07/20 |
JAN | 9784061158443 |
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出雲神話
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商品レビュー
2.8
6件のお客様レビュー
『古事記』『日本書紀』『風土記』などにえがかれた出雲神話について、歴史学の観点を中心としつつ、多角的な解釈をおこなっている本です。 記紀神話のなかの出雲にかんする物語と、『出雲国風土記』におけるそれとのあいだに大きなちがいが存在することから、一方では、出雲神話をヤマト王権の支配...
『古事記』『日本書紀』『風土記』などにえがかれた出雲神話について、歴史学の観点を中心としつつ、多角的な解釈をおこなっている本です。 記紀神話のなかの出雲にかんする物語と、『出雲国風土記』におけるそれとのあいだに大きなちがいが存在することから、一方では、出雲神話をヤマト王権の支配者たちによる創作とみなす立場があり、他方では民俗学的な観点から事実が語られているとみなす立場があります。著者はこれらの説を手際よくまとめたうえで、出雲神話には「虚像」と「実像」の両方が含まれており、日本古代の政治的・社会的状況を踏まえ、とりわけヤマト王権と出雲国造一族との交渉関係を解明することで、出雲神話のなりたちについての正しい理解に到達することができると主張しています。 1976年に刊行された古い本ですが、この分野における代表的な学説がわかりやすく紹介されているので、一通りの知識を得るための入門書としては有益な内容であるように感じました。
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八雲立つ、根の国、とも称された出雲は神話のふるさとである。 その出雲ゆかりのスサノオ、オオナムチといった「神」たちがどこから来て、いかに神となりしか、が論考される。 筆者は斯界では権威ある人のようだ。初版1976年と古い本ではあるけど、それまでの研究がここに評価集成されていて、出雲神話に関しては定本と言っていい内容のように思われる。 が、多少の考古学的・民俗学的な傍証や歴年の学問の成果はあっても、結局「原典」は記紀と風土記くらいしか残っていなくて、その上に立って推論を重ねているだけだし、そもそもその原典が現代に伝わるまでに、言葉や価値観の遷移も含めて相当な紆余曲折があることは否定できないだろう。なので、論考が正しいとは限らず(なにが正しいかもわからないし、正しくなければいけないわけでもないが)、神話はどこまで行っても現代の妄想の域を出ないのである。 もちろん、目覚ましい人や事績が語り継がれてやがて「神」になるプロセスや、人間には「神」が必要であり、支配者には統治や権威づけのためにまた「神」が求められるという古今東西変わらないと思われる「原論」抽出には意味があるのであって、書物の価値の高さは明かである。
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出雲神話の謎 二つの出雲神話 出雲国造家の台頭と自家の売りこみ スサノオの神話 オオムナチの神話 国譲り神話と諸氏族 出雲土着の神々 著者:松前健(1922-2002、韓国木浦市、宗教学者)
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