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戦中派不戦日記 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1985/08/15 |
JAN | 9784061836129 |
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戦中派不戦日記
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戦中派不戦日記
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
いろいろな徴候から、…
いろいろな徴候から、晩飯を食うのもあと1000回くらいなものだろうと思う”本書にはさんでおいた朝日新聞の切り抜きである。1994.10.4の日付。僕にとって山田忍法帖の圧倒的なカタルシスと微笑ってしまう大仰さは、初めて”魔界転生”でであってから変わらない。戦中に医学生として生き、...
いろいろな徴候から、晩飯を食うのもあと1000回くらいなものだろうと思う”本書にはさんでおいた朝日新聞の切り抜きである。1994.10.4の日付。僕にとって山田忍法帖の圧倒的なカタルシスと微笑ってしまう大仰さは、初めて”魔界転生”でであってから変わらない。戦中に医学生として生き、そして最後の予感を抱きながらすごしていた文豪を思って、この書に向き合ったのであった。
文庫OFF
日本が戦争に負けた1945年、都内で学徒出陣を免れ医学生だった筆者の1年間の日記(文学)。編集者の意向で一切手を加えていない点に価値がある。 ーー1月1日(月)薄雲のち晴れ 運命の年明く、日本の存亡この1年にかかる。 祈るらく、祖国のために生き、祖国のために死なんのみ。ーー ...
日本が戦争に負けた1945年、都内で学徒出陣を免れ医学生だった筆者の1年間の日記(文学)。編集者の意向で一切手を加えていない点に価値がある。 ーー1月1日(月)薄雲のち晴れ 運命の年明く、日本の存亡この1年にかかる。 祈るらく、祖国のために生き、祖国のために死なんのみ。ーー この記述で始まる日記は、前年の11月24日からB29による東京空襲が始まっていた。そして、人類初の原爆体験やソ連からの裏切りを経て終戦の翌日。 8月16日(木)の正午に玉音放送があるが、その日の午前中も大学で講義があり、講義中「休戦?、降伏?、(ソ連への)宣戦布告?」と書かれた紙が学生の間に回される。純真で単純な皇国学徒は「降伏」の選択などありえないと紙を書いた主を責める。「最後の一兵まで戦え」と。 ーー12月31日(月)大雪 運命の年暮るる。日本は亡国として存在す。われもまたほとんど虚脱せる魂を抱きたるまま年を送らんとす。いまだすべてを信ぜず。ーー 上記文章でこの日記は終わるが、あとがきで、筆者の小学校の同級生男子34人中14人が戦死、自分が出陣しなかったという事実は、現実世界での「通行人」どころか「傍観者」の記録だったと書く。 ーー人は変わらない、そして、おそらく人間の引き起こすことも。ーー 橋本治の解説も哲学的。 76年前に実際に日本と日本人に起こった目を背けてはならない庶民の記録です。
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昭和20年という激動の1年間を一人の医学生として克明に記録した日記文学。 文語体で書かれた文章は、初めは違和感があって読みづらかったですが、それ以上に当時の一人の若者の思いや考えが伝わってきて読み応えがありました。 医学生という立場から終戦まで幸いにも戦場に出ることがな...
昭和20年という激動の1年間を一人の医学生として克明に記録した日記文学。 文語体で書かれた文章は、初めは違和感があって読みづらかったですが、それ以上に当時の一人の若者の思いや考えが伝わってきて読み応えがありました。 医学生という立場から終戦まで幸いにも戦場に出ることがなかった著者が冷静に世の中を見つめている様子が感じられました。 そんな著者でも終戦直前には徹底抗戦に思いを馳せるところなどは、当時の若者でないと感じられないことなかと思いました。 この1年で大きく変わっていく日本に対し、四季の移ろいや天気などは今までと変わらない姿が描かれ、その対照的な様子から改めて現代の日本のあり方を考えさせられました。 「不戦派シリーズ」を今後もじっくりと読んでいきたいです。
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