嶋左近 人物文庫

山元泰生【著】

• 販売会社／発売会社: 学陽書房
• 発売年月日: 2008/08/20
• JAN: 9784313752382

商品レビュー

2017/03/03

順慶、三成に対して最善の策を進言し用いられなければ主君に対し身命を賭して忠義を尽くす最高のもののふ。

2015/12/06

石田三成の軍師として関ヶ原の戦いで散った嶋左近について書いた本です。

嶋左近は石田三成の過ぎたるものの一つとして有名ですが、この本ではその前に仕えていた筒井順慶との関係についても多く語られています。

どちらも、嶋左近に全幅の信頼を寄せて、軍配を預けたというのが同じですが、大事な戦い（山崎の戦い、関ヶ原の戦い）の前だけは進言が受け入れてもらえなかったという点が、気になりました。

↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-f3e2.html

2013/12/22

大きな軍略を描く才能、戦機を読む力、戦場を鼓舞する力等々、嶋左近の戦国の武将としての偉大さ、力強さが読むだけで生き生きと感じられる素晴らしい作品。

筒井順慶も石田三成も左近の策を受け入れず、結果として左近の考えが具現化する機会を得なかったという無念を左近を味わったかもしれない。

しかし、徳川家康との一大合戦を企図し、実際にその場の中心にいられたことは、左近にとって幸せだったと思う。

良い表現か悪い表現かわからないが、関ヶ原は左近の最高の死に場所だったと思う。