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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朔北社 |
発売年月日 | 2008/08/01 |
JAN | 9784860850685 |
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
著書が生まれ育った、1880年代のイングランドの小さな農村の生活の様子が描かれた自叙伝のような作品。起伏のあるストーリーはないので少し読みにくかったが、たいへん興味深かった。家の間取りや家族構成、食事の内容や、行事などなど、当時の人のリアルな暮らしがわかる。日本の昔の人々の生活の...
著書が生まれ育った、1880年代のイングランドの小さな農村の生活の様子が描かれた自叙伝のような作品。起伏のあるストーリーはないので少し読みにくかったが、たいへん興味深かった。家の間取りや家族構成、食事の内容や、行事などなど、当時の人のリアルな暮らしがわかる。日本の昔の人々の生活の様子は例えば大河ドラマなどを見てなんとなく知っているけれど、この時代のイングランドの農村の暮らしなど全く知らなかったので、意外だったことも多かった。 貧しくて、不便で、生活も仕事も大変そうではあるのだけれど、今と比べて「不幸」なのかというと、そうでもなさそうに思える。この頃と今とを比べると色々なものが発展して便利になり、特に女性はより自由になってはいると思うけれど… 面白いと思う記述があったのでここにも記しておく。 ”ローラの母がまだ生きているうちに出生率の低下は始まっていた。1930年代の初め、ローラと一緒の時にこのことが話題になると、彼女はある学識者の解説に触れてこう言った。「もしあの人たちが自分で出産や育児の大変さを知っていたら、女が最初の子供の後すぐに二番目三番目が欲しがらないのを、さも大事みたいには言わないんじゃないかと思うわ。生ませたいのなら、見方を変えて、まずお金の心配を減らしてくれることを考えたらどうなのかしら。女にとって出産は一回一回が命がけなのよ。そして結果は子供が増えて生活が大変になるだけ。不公平じゃない?大変なだけなのに、もっと生みたいなんて誰も思わないのは当然でしょう?」そう言って母はおかしそうに笑ったのだった。” ー208頁より抜粋 社会は発展しているけれど、人間は根本的には変わっていないのだなと思った。100年前の異国と今の日本とで同じ問題が共有されていることに、暗たんたる気持ちになった。
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100年ほど前のイギリスの片田舎の村の生活を描いた自伝。 図書館で背表紙に惹かれ何気なく借りたのですが、当たりでした。 読んでいて、 あぁベーコンが何て美味しそうなんだろう、新鮮なフルーツでジャムを作りたい、のどかな午後に散歩に出かけたい、等々その穏やかながらも今では中々得る...
100年ほど前のイギリスの片田舎の村の生活を描いた自伝。 図書館で背表紙に惹かれ何気なく借りたのですが、当たりでした。 読んでいて、 あぁベーコンが何て美味しそうなんだろう、新鮮なフルーツでジャムを作りたい、のどかな午後に散歩に出かけたい、等々その穏やかながらも今では中々得る事のできない充実感に憧れを抱いたりもするのだが、やはり、人間と言うのは同じものなのだなと感じた。 つまりは人間関係。 人間のあり方。 続きも今度かりみてようと思います。
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※このレビューにはネタバレを含みます
1880年代のイギリスの農村で生まれ育った女流作家の、自伝的作品。 時代は赤毛のアンや大草原の小さな家と同じ頃。舞台はイギリスだ。 同じ農村でも、こちらは歴史があり、領主や地主や教会があるので、搾取されて貧しい人々である。 でも貧しくてもみんな丈夫で働き者で、誇り高く楽しく生きている。 一行一行面白かったが、ひとつ抜粋すると、子どもが悪いことをすると 「クロムウェルが来ますよ。」 とお母さんは脅したと言う。 また女の子は12歳になって義務教育を終えると、お屋敷に女中奉公するそうだ。その時令嬢からお下がりになったドレスをもらってくるので流行が2、3年遅れている村ではちょうど良かったそうである。 当時の風俗がわかって面白い。オースティンやブロンテ姉妹と趣きが少し違う。イギリスの高校生の必読書だそうである。 続きの訳書もはやく出版して欲しい。
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