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宮本常一 ちくま日本文学022
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2008/08/08 |
| JAN | 9784480425225 |
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宮本常一
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
冒頭の「寄りあい」が印象的だった。 「村でとりきめをおこなう場合には、みんなの納得のいくまで何日でも話し合う。はじめには一同があつまって区長からの話をきくと、それぞれの地域紙で色々に話しあって区長のところへその結論をもっていく。もし折り合いがつかねばまた自分のグループへもどって話...
冒頭の「寄りあい」が印象的だった。 「村でとりきめをおこなう場合には、みんなの納得のいくまで何日でも話し合う。はじめには一同があつまって区長からの話をきくと、それぞれの地域紙で色々に話しあって区長のところへその結論をもっていく。もし折り合いがつかねばまた自分のグループへもどって話しあう。用事のある者は家へかえることまある。ただ区長・総代はきき役・まとめ役としてそこにいなければならない。」 「そういうところではたとえ話、すなわち自分たちのあるいてき、体験したことにことよせて話すのが、他人にも理解してもらいやすかったし、話す方も話しやすかったに違いない。そして話の中にも冷却の時間をおいて、反対の意見が出れば出たで、しばらくそのままにしておき、そのうち賛成意見が出ると、また出たままにしておき、それについてみんなが考えあい、最後に最高責任者に決を取らせるのである。」 多様性にあふれる現代社会において「どう連帯していくか」を考えるとき、結局はこの「寄りあい」的なものしかないのではないかと思った。 「村」という言葉はしばしば同調性の象徴のように使われるが、「寄りあい」では、むしろ各人が自分の体験に根ざした具体的な話を持ち寄り、辛抱強く対話を続けて合意を形成する。この違いを抱えたまま時間をかけて考えあうあり方は、現代の議論が失いかけている重要な知恵に思える。同調ではなく、熟考と共有による納得。それが「寄りあい」の本質なのだと感じた。ローティの哲学やネガティヴ・ケイパビリティとの繋がりも感じた。
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日本の地方を巡って、人や風景生活 昔語りを聞いて来た著者の鋭くでも優しい文章が魅力的。生まれ故郷の波の音色の移り変わりの描写が逸品。
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農漁村の素朴な人々の営みがある。ほっこりする。見ず知らずのよそ人である民俗学者も受け入れる寛大さ。その生活を掘り起こしている。
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