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百合と腹巻 Tanabe Seiko Collection 1 ポプラ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2008/08/05 |
JAN | 9784591104330 |
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百合と腹巻
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商品レビュー
3.5
9件のお客様レビュー
短編集。河内弁とかミナミとかキタとか、大阪弁といってもずいぶんちがうのだね。 お母さんが家出しちゃった娘さんに声をかけてきたヒトが素敵だった。
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田辺聖子の本を読むのは初めてだ。 大阪弁の小説ということで楽しみにしていたんだが、んー、いかんせん、古すぎる。描かれている当時の風俗が古いのはしかたないんだが、言葉も自分にとっては耳慣れない感じだ。大阪弁もずいぶん変わってきているということらしい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
収録作品 *四人め*母と恋人*大阪無宿*百合と腹巻*薔薇の雨 ポプラ文庫、田辺聖子コレクションの1冊目。 表紙もキュート。 大阪を舞台とした短編5作品を収録。 巻末には田辺聖子さんのインタビューも。 先ず、題名が『百合と腹巻』、とありますが、この、可憐さと無邪気さが入り混じった感じが、田辺聖子さんの作品にはあるなぁと思うのです。 だから、すごくしっくりはまっていると感じます。 『四人め』に出てくる43歳の清やんは河内出身。 確かに、河内弁って、一般的な大阪弁より、すこーしきつい印象なんですよね。 認識があれば気にならないけれど、いきなりばーっとまくしたてられると、「えっ、怒ってる??」となってしまうひとも多いでしょうね。 『母と恋人』は一番しっくりきて、ほろっとしてしまった。 美加子はある日、母親と口げんかをし、その末に、母が家出してしまう。 ついつい、売り言葉に買い言葉でこういうケンカをしてしまったこと、私もある。 他人だったらそんな意地悪い言い方しないだろうなって一線を、身内だと気が緩むのか、甘えからか越えてしまったりする。 出て行ってしまったら、結局、オロオロしちゃうくせにね。 最初はすぐ戻ってくるとたかをくくっていた美加子だったが、日が経つにつれ、不安になってきて…。 途中、見知らぬ青年と知り合ってからは少し気楽になっちゃったりするんだけれど、最後、お母さんと何気ない話をかわすシーンでは、思わず、ポロリ。 憎らしいこと言うと思ったら、そんないじらしい、弱気なこと言って、調子狂うわ…と、私が母に対して抱いたことのある思いがよみがえってしまいました。 『大阪無宿』は唯一語り部が男性で、他の4作品と違う雰囲気のお話です。 読み物としては面白いけれど、女子向け、ではないかな?? 『百合と腹巻』は、んーーー、どっちを選ぶ!? と、自分ならどっちなんだ!?と自問自答したくなる。 年下の可愛いロマンチストの彼か、気の許せる、「腹巻せー」が口癖の今彼か。 自分が自分らしくいられるのが、ベストなんでしょうけれどね。 『薔薇の雨』はオトナの恋愛模様です。 50歳の留禰(るね)と34歳の守屋のお話。 大人の憂いと切なさを含んでいて、しっとりした物語です。 いくつになっても、恋愛していたい…とはいえ、自分が50歳になって、もし独身で、「恋するぞー!」という元気があるかは…正直、自信なかったり…。 2人でいつも行っていた場所に、別れたらもう来ることができなくなる…。 別れを切り出す留禰と引き止める守屋。 果たして?? 巻末のインタビューで、田辺さんが述べた言葉、素敵です。 あんまりに可愛らしい語り口に、エッセイも読みたくなってきちゃった。 すべての女性へのエールですね。
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