砂漠 Jノベル・コレクション

伊坂幸太郎【著】

• 内容紹介: 若い世代を中心に高い支持を誇り、近年では「ゴールデンスランバー」の映画化で注目を集めた伊坂幸太郎が活写する若者群像！学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という「砂漠」に巣立つ前の「オアシス」で、超能力に遭遇し、そして不穏な犯罪者に翻弄され・・・。人気作家により描かれたパワーみなぎる、誰も知らない青春小説です。
• 販売会社／発売会社: 実業之日本社
• 発売年月日: 2008/08/02
• JAN: 9784408535340

商品レビュー

2023/12/09

私はすごく好きだった。読んでよかった。登場人物たちそれぞれの優しさや苦労が感じられて切ない気持ちにもなったけれど、全体を通して読みやすくて私の気持ちも爽やかにしてくれるような本だった。

2023/10/21

大学生活を懐かしむ…それもこの著書の楽しみ方のひとつ。かもしれないが、こんなに冷静で情熱的で思慮深い大学生っているの？大人になった私からしてみたら、すごく無駄なく有意義な過ごし方をしているように見える。

私の青春は、もっと浅く薄っぺらだった。
大人になっても、情けないくらい薄っぺらだ。
それは私に限らないはずだ。

あの頃にこれくらいのことが考えられていたら、そのまま続けて想っていられたら、もっときっとマシな大人が増えていたのかもしれない。

もう恐らく、取り返しのつかない世の中になっている。と思う。

東堂役は関めぐみで！

2023/10/13

冴えない大学生活だと思ってたけど、見方によっては案外、波瀾万丈で奇想天外だった可能性はある。
当時はさほど考えてなかったけど、砂漠に出たいま改めて思い返すととても人に恵まれていたなと思う。そして今も人に恵まれている。
あんなに学生がいてその中で一緒にいて楽しいと思える、笑える仲間ができるっていうのはたしかにすごい。奇想天外、波瀾万丈だ。
大切な人をいつまでも大切にしたい、できれば。

5人が個性的すぎるなとも思ったけど、だんだん珍しくないような気もしてきて、むしろ周りこんなのばっかりじゃなかったかとか思えてきて。

大学生の時のあの自由すぎて不安な感じとか、暇すぎる故の大事故とか、あったあったと思いながら読んだ。ああ戻りたいなあ。

なんてことはまるでない。