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モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2008/08/10 |
JAN | 9784167580025 |
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モーダルな事象
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モーダルな事象
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商品レビュー
3.7
29件のお客様レビュー
この後に出る桑潟ものとは違い、重さと軽さが相半ばするうえ、というか、するのでか長い。 桑潟シリーズと思って読むと疲れます。
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敷島学園麗華女子短期大学、通称「レータン」で日本近代文学の助教授を務める桑潟幸一(くわがた・こういち)通称「クワコー」は、『日本近代文学総覧』で太宰治の項を担当することを期待していました。しかし彼の思惑に反して、若手の批評家である高澤樹江(たかざわ・じゅこう)に太宰の担当をうばわ...
敷島学園麗華女子短期大学、通称「レータン」で日本近代文学の助教授を務める桑潟幸一(くわがた・こういち)通称「クワコー」は、『日本近代文学総覧』で太宰治の項を担当することを期待していました。しかし彼の思惑に反して、若手の批評家である高澤樹江(たかざわ・じゅこう)に太宰の担当をうばわれ、クワコーには春狂亭猫介(しゅんきょうてい・ねこすけ)など無名作家の項が割り当てられることになります。意気消沈するクワコーでしたが、彼が執筆した無名作家のなかに溝口俊平(みぞぐち・しゅんぺい)という童話作家がおり、そのことが機縁となって研修館書房で編集を担当している猿渡幹男(さるわたり・みきお)という男が彼を訪ね、溝口の未発表の原稿を雑誌『言霊』に発表するという計画をもちだします。 後日、同僚の蓑串暁義(みのぐし・あきよし)助教授から、溝口の原稿発見の経緯を問われたクワコーが、あらためて猿渡に問いあわせたところ、久貝島にある溝口の別荘が取り壊されるところを買い取ったのだと猿渡はいい、さらに遺稿の発見者は猿渡ではなくクワコーだったことにしてほしいと依頼され、クワコーはこれを了承します。 その後、天竺出版の編集長である新城貴文(しんじょう・たかふみ)が溝口の作品を刊行することになり、クワコーはライター兼ミュージシャンの北川アキの取材を受けて、彼の解説が付された溝口の本が出版されます。予想に反して本はヒットし、クワコーは一躍時の人となりますが、猿渡は失踪したあと首なしの死体となって発見され、北川アキとその元夫である諸橋倫敦(もろばし・ろんどん)の「元夫婦刑事」コンビが事件の謎を追いかけることになります。 本格ミステリとして、いちおう物語の結末はつけられており、その一方で幻想的な要素もふんだんに盛り込まれた作品になっています。ただ、この二つの要素が融合されているというよりも、叙述のスタイルによって明確に区分されており、読者としてはなかなかスタンスを定めがたい作品という印象を受けました。もっとも、このとらえどころのなさが本作の不思議な魅力を生み出しているのかもしれませんが。
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何を読んでいるのかわからなくなる。ホラーなの?ミステリなの?妄想なの?幻想小説なの?おそらくいろいろなものが混然一体となったジャンルなんて飾りですよという小説。
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